学長室だより

2007年12月14日号

敬和学園大学には加納実紀代・特任教授を代表者とする共同研究グループがある。敬和の人文社会科学研究所との共催で、11月10日に新潟市民プラザで、研究報告「表象に見る第二次世界大戦下の女性」(加納、神田より子、桑原ヒサ子、松崎洋子)と、上野千鶴子氏の講演「軍事主義とジェンダー」があった。いま日本は戦争のできる国に変わりつつある。その現在、平和とはなにかということを、深く考えなければならない。この日、聴講者が多数であった事実は、この問題が、真剣に考えられなくてはならないことの証左であろう。
神奈川県在住の知人からの便りで、敬和が新潟でこのような問題を、このような人材によって提起することができるとは羨ましい、ということを言ってこられた。この方は、2005年11月に若桑みどり氏をお呼びして、「あなたは戦争を知っているか」なる講演会を催したときに、それをまとめた小冊子を30冊も購入した方であった。共同の勉強会で用いる、ということであった。(新井 明)