学長室だより
2007年12月21日号
大学と高校の合同クリスマス・研修会が、ことしは12月1日(土)に高校で行なわれた。総合テーマは「学びあって築く敬和の新時代」であることに変わりはないが、今年は鷹澤昭一・副校長が「高校はどういう経験をしてきたか」というタイトルで、太田俊雄・初代校長の歩みを語ってくださった。太田先生の教育理念はリベラル・アーツに立つ全人教育であり、心の教育である。学園は教職員の人格の滲み出るところでなくてはならない。教職員は生徒に「仕える」。それが次代をになう若者たちの人格淘汰の原点である。太田先生の「太夫浜(たゆうはま)卓話」がテクストとなった。太田先生の教育理念は、弟分の敬和学園大学の教育の基礎をなしたものであることが、今回、より明らかになった。
大学側の人文社会科学研究所で、たとえば「太田俊雄研究」なる共同研究を立ち上げて、高大で共に学ぶ機会を増やし、また深めていきたいものと願う。(新井 明)