学長室だより
地域を知る
皆さんはご自身の故郷についてどれだけ、見て知っているでしょう?子どものころはせいぜい自転車で行ける所や家と学校の通学路付近程度しか行動範囲になく、自分の町と言っても、案外知らないものではないでしょうか。後期の授業が始まり、先日1年次生対象の「地域とボランティア」を聴講しました。山田耕太理事長(前学長)による「新発田の歴史と文化」と題した講義で、縄文・弥生・古墳時代から明治以降まで新発田の歴史と文化の振興や経済の発展に貢献した新発田出身の文化人や実業家などについて、教えていただきました。講義では、中条IC付近の城の山古墳など、先生が実際に訪れて撮った多くの写真や古地図を見せてくださいました。新発田や新潟に縁のある人々の功績にも目を開かせてもらいました。夏に寮生と街歩きをした時に見つけた、塀に囲まれ、「苔香荘(たいこうそう)」という看板の下がった趣のある庭園を外から見て「何だろうね?」と話していましたが、白勢家の館を含む三棟の歴史的建造物を残した庭であることが分かりました。また、実業家の坪川洹平は、製紙工場で莫大な財産を築き、新発田に図書館を寄贈した名誉市民第1号です。新発田市立歴史図書館には、「此処に御越しの方はSEEK THE LIGHT OF TRUTH/ THE WAY OF HONOUR/ THE WILL TO WORK FOR MEN」(此処に御越しの方は、真理の光、名誉の道、人の為に尽くそうという意志を求めよ)という坪川の箴言碑があったそうです(今は別所に移設)。山田先生は、「地域社会を愛し、弱い人々に配慮し、人の幸福のために働いてほしい」と締めくくられました。愛するためにはまず知ること。普段非公開の苔香荘は10月24日に一般公開されるそうです。学園祭の帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。また10月31日には敬和学園大学でまちづくりについて考える講演会とパネルディスカッションが、11月にはフォトウォークがあります。在学中にできるだけ多くの新発田の魅力を探ってほしいです。(金山 愛子)

新発田市内フォトウォーク、内の倉ダムにて写真撮影をする学生たち








