チャペルのひびき

唯一無二なる人生への招き

チャペル・アワーは、前期最後の時間として山田耕太学長先生がご担当くださいました。先生は、旧約聖書の中の代表的な人物の1人、アブラハムの生涯について、西欧の名画の数々をスライドによって紹介されながら、お話しくださいました。スライドを通して、聖書の物語をよりイメージ豊かに受け取ることができたと同時に、西欧の文化の源泉の1つが聖書の世界であることを改めて実感することができたことは幸いでした。アブラハムは、神の言葉を信じることの大切さを生涯を通して学び、また、そのことを通して、他の人と比べることのできない、唯一無二なる生涯を生き切った人でした。今学期のチャペル・アワーにおいても聖書を通して多くの神の言葉が語られるでしょう。それらの言葉は、神さまからあなた方に届けられた唯一無二なる冒険的人生への招きでもあることを心に留めていただけたらと思います。チャペル・アワーに引き続いて行われたアッセンブリ・アワーにおいては、山際規子先生のご指導のもと、「キリスト教音楽」の受講生からなるKEIWA Choirが、すばらしいハーモニーをもって、豊かな讃美の数々を聞かせてくださいました。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「旅人としての人生~名画で見る旧約聖書物語~」 学長 山田耕太 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
公演 キリスト教音楽受講者によるコーラス KEIWA Choir

<参加学生の感想>
感想1) アブラハムは子孫を繫栄させるために、神との約束をしっかりと守り、実行しようとしていました。アブラハムは最後まで、人間的な知恵を使っていましたが、それによって悩んで苦しんだと分かりました。しかし、アブラハムが得た子孫はイサクとその子どものみでした。私たちはこれから何があるか分からないし、行先もゴールも分からないけど、多くの出会いや経験を通して自分らしく、自分にしか歩めない道をつくっていくべきだと感じました。チャレンジ精神を持ち、これからの学生生活を過ごしていきたいです。
感想2) キリスト教、ユダヤ教、イスラム教とどの宗教でも一致しているところはアブラハムの信仰だと習ったので、きっと正しい道しか通ってきていないんだろうなと勝手に思っていましたが、彼も人間関係で悩んだり、それを解決しようと自分の知識を使って決断をするが、その決断でまた人を苦しめることになるといったいろいろな壁にぶつかってきた人なんだなと知りました。
感想3) ハガルを追放する絵を見て、ステンドグラスはとても明るい印象を受けましたが、絵はとても暗く対照的な印象を受けました。この絵からずっと幸せな状態が続く訳でもなく、不幸せもあり、それはまるでy= sin θの関数グラフのようなものであると分かりました。さらにコーラスを聴いて、自分はアイドルやロック系をよく聴くのですが、こういう種類の音楽もあるんだと思って、知見がとても広がりました。
感想4) 同じ場面でも、絵のタッチや表現方法が異なっていて、興味深かったです。アブラハムは何度も迷い、神よりも人を畏れてしまったりなどの失敗をしてしまったが、最終的には、神への絶対的な信仰心を得ていました。行き先が分からない旅でも、自分の成長や自分を見つけるキッカケになり得るのだと分かりました。聖歌隊の皆さんの歌声に圧倒されました。女性と男性の声のハーモニーが本当にきれいで、聴いていて心地よかったです。最後の「どんな時でも」は、自分たちでメロディーを考えて作ったと聞いて驚きました。繰り返しの部分は強く響くものがありました。