学長室だより

2002年9月27日号

北朝鮮に拉致された人々の実態が徐々に明らかになるにつれて、全体主義国家の悪魔性がますます白日の下に曝されていきます。去る9月22日に新潟の誇るサッカー・スタディアム「ビッグ・スワン」で開催された「にいがた私学フェスティバル」は高校生が主体となって企画・運営しましたが、そこで予定通り、朝鮮初中級学校の女生徒6人が民族衣装をつけて見事に鈴の踊りを披露し、聴衆は大きな拍手を送りました。学校からは、こういう時期だから出場を辞退したいとの申し出がありましたが、高校生の実行委員は、こういう際だからこそ出演してほしいと申し入れました。このフェスティバルの実行委員長を務めた私は、高校生たちのこの優れた見識に心からの拍手を送りました。(北垣 宗治)