ダビデの物語・ダビデ王位継承史その34
「王はアブサロムに言った。『いや、わが子よ、全員で行くこともあるまい。お前の重荷になってはいけない。』アブサロムは懇願したが、ダビデは出かけることを望まず、ただ祝福を与えた。アブサロムは言った。『それ...
「王はアブサロムに言った。『いや、わが子よ、全員で行くこともあるまい。お前の重荷になってはいけない。』アブサロムは懇願したが、ダビデは出かけることを望まず、ただ祝福を与えた。アブサロムは言った。『それ...
「アブサロムはアムノンに対して、いいとも悪いとも一切語らなかった。妹タマルを辱められ、アブサロムはアムノンを憎悪した」(サムエル記下13章22節)とあるように、気持ちを抑えたまま、父ダビデがアムノンの...
「タマルは未婚の王女のしきたりによって飾り付きの上着を着ていたが、アムノンに仕える従者が彼女を追い出し、背後で戸に錠をおろすと、タマルは灰を頭にかぶり、まとっていた上着を引き裂き、手を頭に当てて嘆きの...
「アムノンは彼女の言うことを聞こうとせず、力ずくで辱め、彼女と床を共にした。そして、アムノンは激しい憎しみを彼女に覚えた。その憎しみは、彼女を愛したその愛よりも激しかった。アムノンは彼女に言った。『立...
「タマルが兄アムノンの家に来てみると、彼は床に就いていた。タマルは粉を取ってこね、アムノンの目の前でレビボットを作って焼き、鍋を取って彼の前に出した。しかしアムノンは食べようとせず、そばにいた者を皆、...
「アムノンは床に就き、病を装った。王が見舞いに来ると、アムノンは王に言った。『どうか妹のタマルをよこしてください。目の前でレビボット(『心』という菓子)を二つ作らせます。タマルの手から食べたいのです。...
「アムノンにはヨナダブ〔ヤハウェは寛大なり〕という名の友人がいた。ヨナダブはダビデの兄弟シムアの息子で大変賢い男であった」(サムエル記下13章3節)とテキストは語ります。王子の友人にダビデと繋がりの深...
恋わずらいにつける薬はありません。これは古今東西どこでも共通した真理です。アムノンも、アブサロムとタマルの兄妹もダビデの子でした。サムエル記下に「ヘブロンで生まれたダビデの息子は次のとおりである。長男...
不倫によって生まれた子供が亡くなった後、ダビデとバト・シェバの間に生まれたのがソロモンです。この王子こそが、ダビデの晩年に、王位継承の中心人物となって登場してくるのです。ダビデ王位継承史は、サウルの娘...
断食し地面に横たわっていたダビデですが「だが死んでしまった。断食したところで、何になろう。あの子を呼び戻せようか。わたしはいずれあの子のところに行く。しかし、あの子がわたしのもとに帰って来ることはない...