ダビデの物語・ダビデ王位継承史その24
必死の執り成しにもかかわらず子供は死んでしまいました。「家臣たちは、その子が死んだとダビデに告げるのを恐れ、こう話し合った。『お子様がまだ生きておられたときですら、何を申し上げてもわたしたちの声に耳を...
必死の執り成しにもかかわらず子供は死んでしまいました。「家臣たちは、その子が死んだとダビデに告げるのを恐れ、こう話し合った。『お子様がまだ生きておられたときですら、何を申し上げてもわたしたちの声に耳を...
「主はウリヤの妻が産んだダビデの子を打たれ、その子は弱っていった。ダビデはその子のために神に願い求め、断食した。彼は引きこもり、地面に横たわって夜を過ごした。王家の長老たちはその傍らに立って、王を地面...
「その男はあなただ」と告発されたダビデは、「わたしは主に罪を犯した」と告白しています(サムエル記12章13節)。権力を掌握しその絶頂にあったダビデでした。彼はウリヤの妻をいわば強奪し、その夫を死に追い...
預言者が王を叱責する形で神の言葉を告知し得たのは、ダビデが主なる神を畏れる人であったことも事実ですが、古代イスラエル社会で預言者が担っていた宗教的役割が、広く人々に受け容れられていたからです。ナタンを...
ナタンは王に向かって主なる神の言葉を告げています。「その男はあなただ。イスラエルの神、主はこう言われる。『あなたに油を注いでイスラエルの王としたのはわたしである。わたしがあなたをサウルの手から救い出し...
ダビデは、バト・シェバトとの不倫をもみ消すため、ウリヤを戦死させようとしたことなど、忘れてしまったかのようでした。事実、喪が明けるとバト・シェバを宮廷に召し入れて妻とし、彼女が身ごもっていた子供が誕生...
「ダビデのしたことは主の御心に適わなかった」(サムエル記下11章27節)と、テキストはごく短い言葉で宮廷内のスキャンダルを総括しています。ダビデ王位継承史の中で、短いメモ書きの言葉が出来事の推移を冷徹...
ヨアブは使者に命じ「戦いの一部始終を王に報告し終えたとき、もし王が怒って、『なぜそんなに町に接近して戦ったのか。城壁の上から射かけてくると分かっていたはずだ。……なぜそんなに城壁に接近したのだ』と言わ...
不倫した相手をみごもらせてしまった王は、どう始末しようとしたのでしょう。ウリヤを家に帰るようにしむけた策が失敗した今、王は不倫の事実を消し去る別の策を思いついたのです。「翌朝、ダビデはヨアブにあてて書...
「ウリヤが王宮を退出すると、王の贈り物が後に続いた。しかしウリヤは王宮の入り口で主君の家臣と共に眠り、家に帰らなかった。ウリヤが自分の家に帰らなかったと知らされたダビデは、ウリヤに尋ねた。『遠征から帰...