学長室だより
新しい年の始めに
新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。「一年の計は元旦にあり」と言います。
昨年の12月2日日曜に縁あって、しばたミュージアム設立推進市民会議主催のシンポジウム「しばた文化の源流を探る」の基調講演をしたことを12月7日の「学長室だより」でも報告しました。その時は1年生の必修科目「地域学入門」の初回に見せている2つの版のスライドを組み合わせた短縮版を用いました。その反省から来年度の「地域学入門」では、近現代はもっと文化について紹介する版にし直そうと思いました。
今年の秋には新潟県で第34回国民文化祭にいがた2019/第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会が開催されます。年末に県の文化振興課の方が大学に来られて、協賛事業や協力事業への協力を求め、また私にPRサポーターとしてエッセイを求められました。私はすぐに12年前のチャペル・アッセンブリ・アワー前後のある経験を想い起こして「ダンテ没後700周年を前にして:山川丙三郎の故郷『上館』」というエッセイを書き送りました。12月20日に県HPにアップされると、県の担当者の方によれば、初めて市民からいくつかの質問が来ました。それらの質問にもQ&A形式で答えました。
大学は学生たちに人間教育や専門教育を施して、地域社会を支える有能な人物を育成していく機関です。それと同時に、地域社会の文化を掘り起こして、新しい時代の文化を創造していく機関でなくてはならない、と一年の始めに思わされています。(山田 耕太)