学長室だより

年の瀬に

学長室の窓から見える風景は、佐藤哲三の『みぞれ』の光景が一瞬脳裏をよぎるころとなりました。

うれしいことに、11月14日の企業との就職懇談会でプレゼンテーションした「サンタ・プロジェクト」への反応がすさまじいです。入院中の子どもに匿名で本を贈る「サンタ・プロジェクト」は10年前に本学と新発田市内の書店と病院から始まり、新潟・魚沼・長岡・村上、松本・諏訪、茅ヶ崎・相模原、多摩の1都3県に広がっています。数年前から各地の代表者が集まって情報交換や親睦のために「サンタ・サミット」を開催しています。

今年は、「サンタ・プロジェクト」で入院中に本を受け取った子が、今度はそのスタッフになるために本学に入学してきて、受ける立場から贈る側の支援に加わりました。そのストーリーが企業との就職懇談会で紹介された後から、エフエムしばたやFM PORT(新潟)、新潟日報のこども新聞「ふむふむ」などで紹介され、12月27日にはNHKテレビの朝7時台の「おはよう日本」(関東甲信越地方)でも取り上げられました。

2018.12.28学長ブログ

サンタ・プロジェクトについて、新潟日報さまより取材をしていただきました(12月23日朝刊掲載)

 

12月23日土曜には22年間にわたり本学園の理事長を務めてくださった後宮俊夫第五代理事長が天に召されました。大学黎明の産みの苦しみの中で理事長職に就いて学園を導き、大学が曲がり角に差し掛かった時に共生社会学科の誕生を導いて地域社会に貢献する道を開いてくださいました。その先見的なビジョンと指導力は、日本基督教団の分裂という難局を導いて来た経験を随所に感じさせられました。同時に社会福祉法人ちいろば会を立ち上げ、そこからも学ぶことが多くありました。心から感謝しつつ、天来の祝福を祈ります。(山田 耕太)