学長室だより

学生の質問に答えて(1)

街中も大学もすっかり雪に覆われています。その上、コロナ感染者の拡大が止まりません。先週21日には今年度最後のチャペル・アワーで説教「神を敬い 人に仕える」を語り、エッセイコンテストの表彰をしました。

英語の授業でアンケートを英語にして小冊子を作るという趣旨で学生の質問に答えました。

①大学で一番好きな場所について:図書館です。論文を書いたり授業の下調べをしたりするために、毎日のように書庫を含めて図書館にある資料をチェックして書き物を書いています。

大学で一番好きな図書館にて

大学で一番好きな図書館にて

②座右の銘について:「志あるところに道開かれん」。この言葉に出会ったという記憶はなく、常々無意識のうちに感じていることです。聖書の言葉で表現すれば「求めよ、さらば与えられん。探せ、さらば見出さん。叩け、さらば開かれん」となります。問いを入口にして絶えず探求心を持ち続けることが大切です。

③先生を構成する5冊の本について:『ダラムだより』は30歳から4年半イギリス留学した時に見聞きした鮮やかな印象が詰まっています。その後の私の出発点がここにあります。(学問的な出発点は、J.D.G.ダン著山田訳『新約学の新しい視点』特に巻末の解説にあります。)『新約聖書と修辞学』『フィロンと新約聖書の修辞学』『Q文書(特に第三部)』は新約聖書の修辞学的批評論文集。『新約聖書の礼拝』は、新約時代の礼拝の形成史を跡づけたものです。

山田学長を構成する本

山田学長を構成する本

(山田 耕太)