学長室だより

学生の質問に答えて(2)

2月に入って日差しが春めいてきました。先週末には英語文化コミュニケーション学科の卒論発表会や共生社会学科の全体報告会がありました。先週に続いて、学生の質問に答えます。

英語文化コミュニケーション学科卒論発表会では、2名の学生が研究の成果を共有しました

英語文化コミュニケーション学科卒論発表会では、2名の学生が研究の成果を共有しました

 

④聖書の中で一番印象深い一節について:「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして神を愛せよ。自分を愛するように隣人を愛せよ」(マルコ12:30-31)。これはイエスがモーセの十戒を「神への愛」と「隣人への愛」と愛の精神でまとめた言葉です。ここがユダヤ教とキリスト教の分かれ目です。キリスト教精神の源です。それを日本的に解釈した敬和学園の「神を敬う」の「敬」と「人と和する」の「和」という「敬和」の源の箇所です。
⑤聖書の中で実生活に一番関わりのある一節について:「神我らと共にいます(インマヌエル)」(マタイ1:23)。人は毎日さまざまな問題とぶつかります。困難な問題も易しい問題もあります。人々の支援と働きかけと共に、時間の経過や状況の変化と共に、やがて解決に導かれていき、そのプロセスの中で学び成長させられます。失敗も大きな学びとなり人を成長させます。解決に至るのは自分の働きよりも人々の働きかけや状況の変化によることの方が多いのです。それをキリスト教では「神の導き」と考えます。このような中で「神が共にいて導いてくださった」と考えるのが「インマヌエル神我らと共にいます」という言葉の意味です。(山田 耕太)