キャンパス日誌

【学生インタビュー】自分と違う考え方に触れても、「面白い!」と素直に感じる感覚。

佐藤祐汰さん(英語文化コミュニケーション学科4年)

英語の教員を目指して敬和学園大学に入学した佐藤さん。
中国人留学生との交流をきっかけに、中国語も話せるようになりました。
学ぶ対象であった言語が手段へと変化し、国際感覚にも変化が現れたようです。

中国人留学生の仲間たちと談笑。彼らとの出会いが私の世界を広げてくれました。(写真: 右下が佐藤さん)

中国人留学生の仲間たちと談笑。彼らとの出会いが私の世界を広げてくれました。(写真: 右下が佐藤さん)

——— 敬和学園大学に入学した理由を教えてください。
「英語の先生になりたいという夢と、留学したいという希望を両立できる大学を探し、敬和学園大学に決めました。英検準1級を持っていたので、資格特待生として授業料が免除されることも大きかったです。」

——— 入学前の下準備もしっかりしていたそうですね。
「フェイスブックを通じて敬和学園大学の先生に相談し、英語を語学として学ぶだけでなく、積極的に使う方へシフトするのがよいとアドバイスをいただき、英語で話をする練習をしていたので、気持ちに余裕を持って入学できました。ただ、その時は、英語を話すことができたらカッコいい、という程度の認識で、まだ国際文化には興味がありませんでした。」

言語を学ぶだけじゃなく、国際文化に触れる楽しさ

——— それが変化したきっかけは何だったのでしょうか?
「『異文化コミュニケーション』『英語学』といった授業を通して、日本語と英語の表現の差異や、文化的な背景を知ったことです。それともう一つは、中国人留学生と友達になったことですね。2年生の夏にあった交流会で中国人留学生と知り合いになりました。俺の部屋に来いと誘われて行ったら、彼の友達がいて、そこから多くの中国人の友達ができるようになりました。最初は英語でのコミュニケーションだったのですが、彼らの中国語での会話を聞いているうちに、勉強しなくてもある程度聞き取れるようになりました。相手も伝えようとしてくれるし、こちらも聞き取ろうとする。次第に中国語でのコミュニケーションも問題なくなってきました。言葉が分かると、友達の輪が一気に広がりました。」

敬和祭では、中国人留学生と一緒に屋台を出しました。

敬和祭では、中国人留学生と一緒に屋台を出しました。

——— 留学先にカナダを選んだ理由を教えてください。
「カナダは移民の国家で、一番最初にグローバル社会が構築された国でもあるので、いろんな国の文化を吸収できる可能性を感じたからです。中国人留学生との交流で、文化を学ぶことの楽しさを知ったのも大きく影響しました。自分にとって、英語をただ語学として勉強したいという段階から、英語を駆使して国際的な見聞を広めたいという気持ちに変わっていました。」

「 カナダ留学」で出会った仲間たち。異文化を学ぶ楽しさを知りました。

「 カナダ留学」で出会った仲間たち。異文化を学ぶ楽しさを知りました。

——— 実際の留学はどうでしたか?
「面白いことに、カナダの公用語は英語ですが、私の留学先だったバンクーバーは中国人が多く、中国語が日常生活に馴染んでいたのです。おかげで英語と中国語の両方で、たくさんの貴重な経験ができました。」

「 アジア・ユース・フォーラム」では、日本の文化を紹介すると共に、社会問題について議論しました。

「 アジア・ユース・フォーラム」では、日本の文化を紹介すると共に、社会問題について議論しました。

大学で経験したことのすべてが自分を寛容にしてくれた

——— 帰国後、自分自身に変化を感じることはありましたか?
「英語を教えることよりも、英語を使って世界という場で活躍したいとより強く考えるようになりました。自分の価値観が確立していくのと同時に、自分とは違う考え方に触れても、それを否定的に扱うのではなく、『面白い!』と素直に感じられるようになりました。敬和学園大学に入学してから経験したすべてが、自分を寛容にし
てくれたのだと思います。だから、価値観は変わるというより、新しいものが積み重なっていく、という感覚ですね。敬和学園大学は、授業で学ぶことだけがすべてじゃないんです。やりたいことが見つかった時、すぐ実践できる環境にあります。日々成長を感じながら学んでいます。」