キャンパス日誌

【学生インタビュー】英語そのものは、学びの目的ではなくて手段でした

敬和学園大学で学ぶうちに、英語に対する考え方が変わってきました。最初は科目として学ぶ「英語」でしたが、日常会話のスキルに自信がつき異文化を知るにつれ、さまざまな国の文化を学ぶための手段としての「英語」に変化しています。 (英語文化コミュニケーション学科4年 小林明日香)

「英語」が文化を学ぶための手段に変化した小林さん

「英語」が文化を学ぶための手段に変化した小林さん

英語に興味を持ったキッカケは?

-- 昔から海外ドラマを見るのが好きです。高校生の時、海外研修でシンガポールに1週間ほど行ったのですが、一緒に参加したアジアの高校生はみんな英語が話せて、負けていられないと思うようになりました。それで大学は、英語をしっかり学べる敬和学園大学を選びました。

高校生の時に行ったシンガポールが好きで、今でもよく遊びに行きます

高校生の時に行ったシンガポールが好きで、今でもよく遊びに行きます

 

高校と大学を比較して英語の授業の違うところはどこですか?

-- ネイティブの先生の授業が、進行も含めてすべて英語だけで行われることに驚きました。どの先生もこちらの伝えたいことを理解しようと聴いてくれるので、すごく話しやすいです。サービス精神旺盛でジョークをたくさん言ってくれる先生もいたり、そうした部分も含めて、英語圏的なコミュニケーションなんだなと感じながら授業を受けています。

大学では「国際ダンスサークル」に所属し、部長を務めています

大学では「国際ダンスサークル」に所属し、部長を務めています

 

3年生の時に参加したアジア・ユース・フォーラムについて教えてください。

-- アジアの約10か国の学生が参加して、1週間生活を共にしながら、さまざまなディスカッションを通して交流を深めるのが「アジア・ユース・フォーラム」です。すべて英語でコミュニケーションをする、とにかく刺激的な1週間で、文化の差をいろいろな場面で感じました。

具体的にどんなことをするのですか?

-- まず、自分の国についてプレゼンテーションをするのが大変でした。他のどの国の代表者も自分の国についてよく知っていますし、何より自国の文化を誇らしげに堂々と表現していました。英語は決して上手ではないのですが…。それに比べて私たち日本人は、英語の発音ばかり気にして、自分の国については詳しく知らない。新潟についてのプレゼンテーションをしましたが、なんとかギリギリできたという感じでした。英語力よりもまず自分の国のことを知らないとだねって、一緒に参加した敬和の学生たちと肩を落としました。

滞在期間の食事や宿泊は?

-- マレーシア人の学生とルームシェアをしたのですが、集団でのワークショップとは違って、プライベートですごく深い話ができました。彼女はイスラム教徒なので1日5回、お祈りの時間があります。朝の5時半から始まって、日中も静かな場所を探してお祈りをしていました。宗教的理由で食べるものも限られていて、さまざまな飲食店に行って食事に入っているものを確認したのですが、食べられるものを見つけられず、結局、毎日同じ店で一緒にうどんを食べました。文化の違いを一番感じた経験でした。

「アジア・ユース・フォーラム」 では、同世代の若者との交流を通じて異文化体験ができました

「アジア・ユース・フォーラム」 では、同世代の若者との交流を通じて異文化体験ができました

 

アジア・ユース・フォーラムを通じて変わったことは?

-- まずはもっと日本を知りたいという気持ちにスイッチが入りました。英語については、高校生のころは「受験のための英語」、大学入学当初は「科目として学ぶ英語」でしたが、アジア・ユース・フォーラムに参加し、日常会話のスキルに自信を持てたので、今は「使うための英語」「さまざまな国の文化を学ぶための英語」に変化しています。

将来について教えてください。

-- 英語そのものは目的ではなくて手段と思っています。将来の仕事については、英語を使う仕事に就くかまでは決めていませんが、英語とは一生付き合っていきたいと考えています。

 

担当教員から見た小林明日香さんの成長

ゼミではジェンダーについて研究しています。卒業論文に取り組み始めたところなんですが、テーマ設定が非常に重要です。彼女の研究内容は「宮崎駿監督の映画の中に出てくる女性像について」です。当初の研究テーマ案から何度も考え直して、かなりおもしろいテーマ設定になりました。自分と関わりのある範囲や経験の中から、おもしろいと思える興味のあることを、いかに研究テーマとして成立するように作り上げるか、試行錯誤しながらきちんと練り上げてきたからでしょう。経験と学びをつなぐことができるようになったのだと思います。サークルでも部長になったようですし、影で努力ができるタイプだと思います。(英語文化コミュニケーション学科准教授 虎岩朋加) 

小林さんと虎岩准教授

小林さんと虎岩准教授