キャンパス日誌

【卒業生リレーエッセイ21】~牧師として活躍する近伸之さん~

同窓会は宝さがし

近伸之

1994年度卒業 近伸之さん


今年度の総会にて第2代同窓会長として承認されました、1期生の近伸之です。現在、新潟市内にあるキリスト教会で牧師をしています。同じく1期生の米山光紀くんが卒業以来、会長の重責を担ってくださいました。感謝と共に、その情熱を引き継いで会長の任にあたっていきたいと願っています。微力ではありますが、どうかよろしくお願いします。
数年前、大学のCAHにて真珠について話したことがあります。敬和学園大学は、まさに一つの真珠貝です。真珠はダイヤのような最高級の宝石ではありません。しかし真珠は“生きている”貝によって作り出されます。敬和は小さな大学です。しかしここには今も昔も、血の通った関係が変わることなく生き続けています。私は母校のすぐ近くに教会がありますので、今でもよく訪問します。学生にとってアニキ・アネゴのような教職員、ボランティア活動、教室、学食、スクールバス、そこには敬和を卒業したことを今も誇らしく思える出会いがあり、教育があり、血の通った関係があります。
私事ですが、あるとき地元の郵便局員が営業で私の教会を訪問してきました。じつは同窓生であるとのこと。保険には入りませんでしたが、昔話に花が咲きました。またつい先日、新潟市の文化施設を利用した時、担当職員がやはり同窓生でした。
新約聖書の中に「天の御国は、良い真珠を捜している商人のようなものです」というキリストの言葉があります。“田んぼの真ん中”の真珠貝から生まれた無数の真珠が、お互いに、すぐ近くにいるのです。同窓会は、そのような一つ一つの真珠のありかを捜し、ひと繋ぎにしていく働きです。

近伸之

チャペルで後輩たちに思いを伝える


今後の活動として、卒業生名簿の整理、各地域での同窓会支部の立ち上げなども視野に入れています。同窓会のホームページも新しくしました。掲示板を通じて、ぜひ近況をお知らせください。やるべきことは無数にあります。母校の近隣にお住まいで、同窓会事務にご協力いただける方は、ぜひ大学にご連絡ください。(1994年度卒業 近伸之さん)