キャンパス日誌

病院に絵本を贈る「サンタ・プロジェクト」

病気の子どもたちに本のプレゼントを贈ろうという「サンタ・プロジェクト」は敬和学園大学のチャペルから始まりました。2年前のアドベント、山崎由紀先生が話してくれた米国のクリスマスの体験を受けて、「これはよい、ぜひ新発田でもやろう」といって始まったのが「サンタ・プロジェクト・しばた」です。
書店の店頭に置かれたクリスマスツリーには、病院で過ごす子どもたちのためのカードが下げられています。お客さんは自由にそれを取ってふさわしい本を選び、寄せ書きをして代金を払うと、本はきれいにラッピングされてクリスマスの日に子どもたちに届けられます。本を贈った人にはサンタ認定証が渡されます。
最初の2009年は新発田市内のコメリ書房と未来屋書店が参加し、善意の市民からのプレゼントが26冊、県立がんセンター病院の子どもたちに届けられました。2010年には新発田病院小児科病棟も加わって合計45冊。3年目の今年は新潟市でもプロジェクトが始まり、新潟大学病院の子どもたちに41冊の本が届けられました。今年の「サンタ・プロジェクト・しばた」ではこれまでの二つの病院に加え、大震災で被災した福島赤十字病院小児科病棟も含めて全部で40冊を贈ることができました。
敬和学園大学のチャペルから始まった、あたたかい心のつながりが、街々に広がっていくことを実感した2011年のクリスマスでした。(宗教部長 大澤秀夫)

* 写真はこれまでの「サンタ・プロジェクト」の様子