キャンパス日誌
【卒業生リレーエッセイ39】~和太鼓奏者として活躍する田村佑介さん~
国際交流活動の中で生きる母校の学び
「光陰矢の如し」と言いますが、母校を卒業し、早や10余年の月日が流れました。このたび、自分を振り返るよい機会をいただきましたので、これまでの足跡をたどってみたいと思います。
私は小学生のころより、新潟市の郷土芸能である「新潟万代太鼓」に携わってきました。そして、中学1年生の時に、初めて海外での公演を経験しました。これが和の文化を伝える国際交流の原点となり、アジア各国をはじめロシア、欧米の国々で演奏させていただきました。
また、大学では国際文化学科に在籍し、日本の文化について、そして日本と諸外国との関わりなどを研究し、多角的な視野で考えるということを学びました。
現在は、新潟市の文化事業「東アジア文化都市」の一環として、私が代表となって立ち上げた「新潟万代太鼓 華龍」のメンバーと共に、また、他団体とのコラボレーションで、日本・中国・韓国の文化交流に参加させていただく機会が増えてきました。
いくつもの国を知ることにより、日本のよさを実感すると同時に、それぞれの国のよさをさらに深く理解できました。人種、国柄、言語の違いはありますが、それぞれに自国の文化を大切にしていることを感じ、帰国するたびに、より一層、和の文化の発展に力を注ぎ、発信しなければと、心新たにしております。
このようにさまざまな国との交流の中で考えを深めていくベースをつくってくれたのは、ひとえに母校の学びであったと、感謝しております。これからの日本を背負っていく学生の皆さんには、外国のよいところを学び、日本の「和の心」を感じ、心の視野を広げていってほしいと思います。
最後になりますが、母校の益々のご発展を、心よりお祈り申し上げます。(2002年度卒業 田村佑介さん)