キャンパス日誌
【授業紹介7】国際人権論(担当:藤本晃嗣)
社会のあり方を見直すための視野を提供
「国際人権」とは、国際社会で共通の人権基準を作成し、それを地球上のどこであっても同じように保障しようとする人類の英知の結晶の一つです。従って、日本の人権も他国と同様に国際人権の観点から見つめ直され、改善が求められてきました。講義では国内外の人権問題を、国際人権の観点から評価し、紹介しています。学生たちには、この講義を通じて社会のあり方を考え直す契機にして欲しいです。この講義は法学科目の国際人権法をベースにしています。法的な思考が多く出てきますが、それに限定されない視野も提供していますので、多くの学生に受講して欲しいと思っています。(国際文化学科准教授 藤本晃嗣)
受講学生のコメント
体系的に学ぶことで深まる知識
私が「国際人権論」を受講した理由は、1、2年生で「日本国憲法」と「国際法」を受講し、法についての関心が高まったからです。この授業では、人権についての性質を日本国憲法や国際法の授業を振り返りながら理解するところから始まります。そして、国際人権保障体制の成立過程と国際人権法についての理解を深めていきます。授業は、国際法の授業を発展させたものなので、難しいと感じることも多くあります。しかし、先生がスライドに沿って、とても丁寧な説明で授業を進めてくれるので、理解に苦しむことは少ないです。授業中は、先生の説明をしっかりと聴き、板書以外のこともノートに記録するようにしています。後で見返したときに、先生の説明を思い出して、理解できていることを実感するとうれしくなります。前期末試験を控えていますが、不安と共にこれまでの理解度をはかることができる楽しみもあります。これからの授業も真剣に取り組み、後期も受講して国際人権保障についての理解を深めたいと思います。(国際文化学科4年 長濵美郷さん)