キャンパス日誌
【授業紹介8】キリスト教学(担当:下田尾治郎)
聖書を通して、自らと世界を深く見つめます
この授業においては、キリスト教の聖典である聖書を読み進めながら、その世界観、人間観に触れていきます。キリスト教は、歴史を通じて文化や文明の基礎を形作り、現在も世界において最も信仰されている宗教であるものの、日本においては、圧倒的にマイナーな宗教です。皆さんにとって、その世界を知ることは、異文化との出会いに近いかもしれません。しかし、真摯に向き合うことを通して、はじめのうちは馴染み薄きその世界が、より広き世界(社会)とその中に生きる人々を理解する上での広き窓であり、自らを深く見つめる上でのよき鏡であることに気付いていくことでしょう。(宗教部長・国際文化学科准教授 下田尾治郎)
受講学生のコメント
聖書は前向きに生きるための指南書
聖書は堅苦しくとっつきにくいというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。実際、私もそのように思っていました。しかし、そのイメージを払拭してくれたのが、この「キリスト教学」の講義です。
この授業では、聖書に書かれている人物やできごとについてわかりやすく説明してくれます。その話の中には、厳かなイメージの聖書とは思えないほど、人間らしい人物が登場します。部下の妻に手を出す王さまや弟を妬んでエジプトに売り飛ばす兄など、人間らしいというより、むしろ道徳的にどうかと思うような人たちですが、そこがまた現実味があり親近感を覚えます。このようなお話を聴くことで、聖書のお話を自分の生活に置き換えて考えられるようになりました。
聖書にはこれからの人生を豊かにするためのたくさんのメッセージが記されています。聖書は前向きに人生を歩むための指南書にもなるのです。そんな聖書を読むきっかけを与えてもらえたことに感謝しています。(国際文化学科2年 森田繭さん)