キャンパス日誌

ボランティアセミナー2023「心を育て、想いをつなぐ~災害復興支援から学ぶボランティア~」

自然災害によって突然日常を奪われてしまった方々に、心からお見舞いを申し上げます。

去る6月28日(水)ボランティアセミナー2023を開催しました。
このプログラムは、毎年1年次生を対象として、90分*2コマの時間を用いて実施しています。

今年度は昨年8月に村上市、関川村に大きな被害を及ぼした県北豪雨災害に注目し、本学がこれまでとりくんできた災害復興支援についてふり返りながら、災害時に必要とされるボランティアの力について考え、自分ではない誰かのために行動することの意義について考える機会としました。

第1部では、まず、敬和学園大学が行ってきた学生ボランティア活動の歴史をふりかえり、そのとき学生がどのように考え行動していたか、その行動が卒業後にどう生かされているかを、卒業生に語っていただきました。

 

 ↓↓ 司会は、現役大学2年生の髙橋さん。1年生のときに関川村で活動しました

↓↓東日本大震災の復興支援活動にとりくんだ長谷川さん

↑↑ 東日本大震災、熊本地震の復興支援のため多くの地域イベントに出店していた阿部さん

↑↑ 結城さんは、西日本豪雨で被害を受けた広島や岡山で活動しました

 

実施後の学生アンケートからは、ボランティアの説明だけでなく、そのときの感情を知ることができた、ボランティア活動のハードルが下がった、登壇者同士の会話から人となりや考え方がわかり、先入観なくきけた、実体験を興味をもってきけた、などのコメントが多く寄せられました。写真を交えて紹介される、学生時代の想いや感情がより身近なものとして伝わったようです。

第2部は、にいがた災害ボランティアネットワークの理事長 李仁鉄氏に、ご講演いただきました。

災害が起きたとき、現場ではどのようなことが起きるか、避難所でのこと、被災現場でのこと、そしてそれらを誰がどう支援しているかを、写真を交えて教えていただきました。

 

学生時代はボランティア活動を殆どしなかったこと、働き始めてから三条の水害で被災し、友人に誘われボランティアに関わり始めたことなど、ボランティア活動そのものは特殊なことではなく、活動することで、たくさんの出会いがあり、自分も、まわりも変化していくのだということを、語ってくださいました。そして、災害復興支援の活動は、荷物の運び出しや泥かきなどの肉体労働だけでなく、ボランティアセンター運営(受付、片付け)や御用聞きなど、必要とされることはたくさんあることも教えていただきました。

震災、豪雨などの自然災害は、ある日突然起きて、一瞬にしてそれまでの日常を壊し、奪ってしまいます。そのとき、現場で汗を流したり、直接被災したひとに寄り添ったりすることは重要で、人々の助けになることではありますが、それができない人でも、どこにいても、誰もが自分にできることをする、というボランタリーな精神の大切さを感じることができました。

パネラーである卒業生のみなさん、講師の李さんも、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

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