キャンパス日誌

パレスチナ問題を考える:2015年の「ボランティア論・学習セミナー」

2015年の「ボランティア論・学習セミナー」では、フォト・ジャーナリストの高橋美香さんをゲストにお迎えし、第2部で「思ったらやる~私がパレスチナに向かうわけ~」というパネルディスカッションを行いました。第1部は本学で政治学を専門とする教員、富川尚がパレスチナ問題を解説しました。

過去の記事を再掲しますので、紹介されている当時の学生の感想もあわせてぜひお読みください。
パレスチナ問題を考える「ボランティア論・学習セミナー」を開催しました

高橋美香さんは、東日本大震災後のボランティア活動先だった岩手県宮古市で出会った方で、カメラを片手に世界で人々の「いとなみ」を撮影しています。
2012年夏には、震災復興支援活動のかたわら、宮古市で夏祭りの様子を写真に収めていらっしゃいました。

美香さんの著作『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著、かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)では一貫して、貧しい暮らしの中で家族を思い、力強く生きている人々を描いています。ただ、そこには一方的で圧倒的な武力、暴力により嫌がらせ、拷問をうけ耐え続ける人々の姿や、銃や化学物質に石を投げて抵抗する人たちも同時に描かれます。紹介されている子どもたちや美香さんの友人たちは、この8年で次々と命を奪われていきました。
美香さんは、どんなに声を上げ続けても変わらず、奪われ続けることにずっと心を痛めて(そのような言葉で表現できないような苦しみだったと思います)きました。

そして、今年1月に刊行された『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版)が、2023年度第29回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞に選ばれたという知らせがありました。
2023年度第29回平和・協同ジャーナリスト基金賞

高橋美香さんのブログ
には、受賞を知ったときの心情がつづられています。
美香さんの思いにふれ、胸が潰れそうに、涙があふれそうになりますが、それではいけないと顔を上げます。美香さんとともに。

2015年の記事で学生が書いています。
「できることからはじめる」「小さいことからでも行動を起こす」高橋さんの言葉のように自らできることを模索していきたいと思います。
パレスチナの社会問題に触れることで今まで自ら目を向けることのなかった問題を深く考える機会になりました。

この感想を寄せてくれた阿部さんは卒業し、いま、人々の日常生活を手助けする職業につき、活躍しています。

敬和学園大学ボランティア委員会では、社会問題にふれ、考え、行動するきっかけとするためのプログラムを用意しています。
わたしたちは、「思ったらやる」市民、ボランタリー(自発的)な市民の育成をミッションとしています。

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