キャンパス日誌

新潟県粟島浦村と連携して実施する「粟島浦村活性化プロジェクト」の紹介

サービスラーニング「粟島浦村活性化プロジェクト」は、新潟県粟島浦村と連携し、実施しています。

粟島プロジェクトの活動目標・課題・取り組み

粟島浦村と敬和学園大学は、2014年度から教育や福祉、まちづくり、地域産業振興などの包括連携協定を結んでおり、この協定では、粟島の地域活性化への本学の協力が定められています。
粟島浦村では、農、海産物、山の幸への6次化計画を進めており、この事業に学生たちが参加することにより、粟島浦村の活性化と6次産業の土台作りを進めることを目標としています。 

「粟島浦村活性化プロジェクト」に取り組む趙ゼミ(前列左から3番目が趙先生)

「粟島浦村活性化プロジェクト」に取り組む趙ゼミ(前列左から3番目が趙先生)

 

共生社会学科の趙ゼミでは、ソーシャルビジネスの視点から、少子高齢化や離島特有の地域産業の衰退などの粟島地域の課題解決に向け、さまざまな活動を展開しています。具体的には、粟島特産物アマドコロの人口栽培の準備および商品の試作品づくり、粟島大豆ひとり娘在来種の収穫および加工のサポート、JRA普及活動(粟島牧場としおかぜ留学の子どもたちとの交流)のサポートなどの活動に参加しています。

粟島の地域住民と連携しながらアマドコロを採取しています

粟島の地域住民と連携しながらアマドコロを採取しています

粟島牧場としおかぜ留学の子どもたちとの交流

粟島牧場としおかぜ留学の子どもたちとの交流

 

2019年度には、粟島浦村と学生との共同開発によりあまどころミルクアイスを製品化し、販売を開始しました。
2023年度からはアイスの販売拡大および新しいバージョンの新商品の企画と、2021年度より進めてきたアマドコロコーヒーやクッキー、お茶の試飲試食会を行い、商品化に取り組んでいます。原料であるアマドコロの採取活動は、現地の地域住民と連携しながら進めています。

粟島の新たな特産品として「あまどころミルクアイス」を開発しました

粟島の新たな特産品として「あまどころミルクアイス」を開発しました

特産品第2弾として「アマドコロコーヒー」を試作し、試飲会を開催しました

特産品第2弾として「アマドコロコーヒー」を試作し、試飲会を開催しました

 

また、2020年度からは新発田市川東地区上三光(竹俣城跡地)において、「農福連携プロジェクト」を新たに立ち上げ、これまでの粟島プロジェクトとの連携を模索しながら活動をしています。具体的には、耕作放棄地および過疎化による担い手の不足の農業問題の地域課題を新発田市所在の知的障害者施設である社会福祉法人のぞみの家福祉会とつなげ、その課題を障害者の就労支援という視点から農福連携の取組みとして新たなまちづくりの実践を試みています。
2022年度からは、この上三光の耕作放棄地(1ha)を借り上げて、のぞみの家福祉会(のぞみふぁーむ)、新発田市社会福祉協議会、竹俣特別支援学校、新発田商業高等学校などの団体等と地域住民、学生が連携し、粟島特産物のアマドコロの栽培やひとり娘の大豆の栽培をはじめました。現在は、のぞみの家福祉会で煎り豆として商品化し、販売もしています。

新発田市上三光での農福連携活動

新発田市上三光での農福連携活動

農福連携で収穫した粟島大豆を煎り豆にして販売しました(サマーフェスティバル)

農福連携で収穫した粟島大豆を煎り豆にして販売しました(サマーフェスティバル)

 

粟島浦村活性化プロジェクトについては、粟島浦村の担当者と学生が2024年2月15日に活動報告会を開催し、課題解決に向け次年度の取組みについて協議しました。
そのほか、粟島プロジェクトと農福連携プロジェクトの活動について、2024年2月28日に新発田市のイクネスしばたで開催されたサービスラーニング報告会で学生が報告しました。

イクネスしばたで開催されたサービスラーニング報告会で活動を報告しました

イクネスしばたで開催されたサービスラーニング報告会で活動を報告しました

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