キャンパス日誌

【授業紹介22】農福連携プロジェクト(担当:趙晤衍)

農業の課題と就労の課題を解決する農福連携

趙ゼミでは、2022年度より粟島や新発田市上三光を舞台に農福連携プロジェクトを進めています。農業従事者の高齢化による担い手不足や耕作放棄地の増加など農業が抱える課題に、例えば就労に課題を抱えている障がい者が協力することで、双方の課題解決に取り組むことができるのが農福連携の醍醐味です。
趙ゼミではこのような考えのもと、粟島の特産品開発を目指したアマドコロを使ったミルクアイスやブレンドコーヒーなどの商品化(6次産業化)や、上三光での耕作放棄地を活用した豆やエゴマの栽培を、地域住民や福祉施設、高校などと連携しながら進めています。(共生社会学科教授 趙晤衍)

エゴマの脱穀作業に参加する学生たち

エゴマの脱穀作業に参加する学生たち

参加学生のコメント

私は、アマドコロを使った商品開発に取り組んでいます。アマドコロとは、粟島に自生している植物で、韓国ではお茶や漢方薬として親しまれています。アマドコロを使った商品開発の活動は、これまで趙ゼミに所属していた先輩方から続いている取り組みで、2019年にはアマドコロ・ミルクアイスの開発・商品化に成功しています。
私は、これに続く商品として、アマドコロ・ブレンドコーヒーの開発を進めています。2年生前期からさまざまなブレンド割合を試し、3年生前期で粟島地域住民の方々、そして、後期には敬和祭で趙ゼミ生以外の学生や一般のお客さまにも試飲していただくことができました。特に敬和祭では、試飲していただいたお客さまから「おいしい」とお褒めの言葉をいただけたことや、具体的な風味の感想をお聞きしたことで商品化に向けて大きく前進できました。この経験は、今後の開発活動に生かしていきたいと考えています。アマドコロコーヒーを商品化することで、粟島の地域活性化や障がい者雇用、農業と福祉を組み合わせた農福連携に貢献していきたいです。(共生社会学科4年 神田侑菜)

参加学生の神田佑菜さん

参加学生の神田佑菜さん