キャンパス日誌
【学生レポート】パキスタン家族との交流~新潟市でイスラーム文化を学ぶ
敬和学園大学 国際文化学科の長坂ゼミでは、文化人類学の学びを通じて、東南アジアのイスラーム文化圏を中心に国内外のさまざまな事例を学び、文化の平等性について考え、視野を広げています。
長坂ゼミで学ぶ南山紗耶加さん(国際文化学科2年)からのゼミ紹介レポートをお届けします。
私たち長坂ゼミでは、イスラーム文化理解の一環として、2024年5月から10月までの約半年間、新潟市北区で暮らすパキスタン人家族との交流をすすめました。この活動を通して、ほかでは得られない貴重な体験と学びを得ることができましたので、ご紹介します。
私たちは、シーザとハディというまだ幼い姉弟、2人のお母さんであるソビアさん、そして彼らを支えるラナさん、マリクさん、カシムさん、アブドゥーラさんなどたくさんの方々と出会い、交流しました。夕方から夜にかけての訪問が多かったため、活動は夕食づくりや子どもたちとの遊びが中心になりました。
夕食は、パキスタン料理を食べる日もあれば、私たちで日本の料理を提案して調理する日もありました。メニューはチキンカレーやサラダなど日本でも馴染みのあるものでしたが、カレーとお米を一緒に食べないなど、異なる文化を感じる部分もありました。日本の料理については、材料を購入する際にイスラームの人々が食べられるものか(ハラルであるかどうか)を特に注意して確認しました。例えばムスリムにとって豚肉は禁忌であるので、焼きそばを作る時には、豚肉ではなくハラル認証マークつきの鶏肉を使うようにしました。


子どもたちと遊ぶ時には、何をすれば子どもたちに楽しんでもらえるか、学生それぞれが工夫しました。私たちは、シーザとハディに日本文化を知ってもらいたいと思ったので、けん玉やあやとりをしたり、紙ひこうきを飛ばしたり、新聞紙で大きなカブトを作ったりしました。私はこれまで小さい子どもと関わる機会があまりなかったので心配でしたが、2人共楽しそうに遊んでくれたのでとてもうれしかったです。私たちは活動後に必ず振り返りを行い、次の活動がよりよいものになるよう改善していきました。

私たちが活動を始めた5月にシーザとハディのお父さんが亡くなり、子どもたちもお母さんのソビアさんも笑顔が少なく、私たちとどのように接したらいいのか分からずに戸惑っているように感じました。特に、ソビアさんとは会う機会が少なく、また会った時でもあまり笑顔が見られず近寄りがたい雰囲気だったので、私たちのことをどのように捉えているのだろうと心配になった時期もありました。しかし、9月の活動では、ソビアさんが子どもたちと一緒に外に出てきて、子どもたちが遊ぶ様子を見たり、声をかけたりしてくれました。終始笑顔のソビアさんを見て子どもたちも心から楽しく遊んでいる様子が伝わりました。

シーザとハディ、ソビアさんが11月にパキスタンに帰国することになり、10月に「お別れ会」を開きました。全員が一緒に食べられるようにチョコバナナクレープを作りました。そして、私たちの気持ちが形として残るように、みんなで色紙を書くことにしました。学生一人ひとりがパキスタンファミリー、特に子どもたちの幸せを願ってメッセージを書きました。


イスラームの文化や言語は、もちろん座学を通して知ることもできますが、実際にムスリムの方々と関わることで現在のイスラームについて深く理解することができたように思います。
私たちの活動の一部は、NHK BSテレビ番組「新日本風土記 水都 新潟」にて紹介していただきました(放送予定: 12月4日(水) 午前11:00〜、12月8日(日) 午前7:00〜)。
ぜひ放送を見ていただき、多くの方々に新潟東港周辺にいるムスリムの生活や交流の様子を知ってもらいたいと思います。(国際文化学科2年 南山紗耶加)
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