チャペルのひびき

たとえそうでなくても

チャペル・アワーは、山﨑ハコネ先生が「愛は祈りから始まる」とのタイトルのもと、「ルカによる福音書」の主イエスの言葉を通してメッセージを取り次いでくださいました。私たちは、時に、私たちを脅かすような敵のような存在に直面します。そのような時に大切なことは、まさに敵に思えるようなその人をこそ祈りのうちに覚え、すべてを神さまに委ねることであるとのことでした。主イエス自らが、私たちにそのようにしてくださったことを覚えつつ。アッセンブリ・アワーにおいては、新潟市こども家庭課の副主査の渡辺ゆきな先生が、「自分らしいライフデザインを考える」との題のもと、人生においては適齢期のあることを覚え、人生のヴィジョンを心の中に描きつつ生きることの大切さを教えてくださいました。それでも、なかなか計画どおりに進まないのが人生ですが(渡辺先生ご自身、自分の想定どおりには人生が進まなかったことをお話しくださいました)、行き当たりばったりではなく、真摯に自分の人生の道行きについて考えることは大事なことでしょう。聖書にも、「何事にも(何かをなすべき)ふさわしい時がある」(コへレトの書)との言葉があります。そしてそのような時を神さまが私たち一人ひとりに備えてくださっていることを伝えています。このことに加えて、たとえ自分の思いどおりに人生が進まなかったとしても、私たちの思いを遥かに超える仕方で私たちの人生を豊かに導いてくださる方が聖書の証しする神さまであることもぜひ、覚えていただきたく思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「愛は祈りから始まる」 准教授 山﨑ハコネ 先生
20191011チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「自分らしいライフデザインを考える」 新潟市こども未来部こども家庭課副主査 渡辺ゆきな 先生
20191011チャペル・アッセンブリ・アワー2

<参加学生の感想>
感想1) 山﨑ハコネ先生のお話で“祈りという神さまとの対話から愛が生まれる”ことを学びました。聖書にあるとおり、「敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。」という言葉に従うことは難しいと思いました。しかし、「神さまに自分の心を解放するとき、神さまは自分の苦しみと向き合い助けてくれる。」という言葉を聴き、祈りの中に悪口を言う人、自分を侮辱する人の名を入れることは大切だと思いました。
感想2) 山﨑ハコネ先生のお話を聞いて、「敵」とは何かを考えさせられた。「敵」は自分と関わりのない人間ではなく、必ず身近にいるというところが人間関係の難しさや理不尽さを感じた。「神は自分に敵対してくる人のためにも祈ってくださる。」 私たちは生き物の中で一番強欲で嫉妬深いので、「敵」を赦すことはそう簡単ではないかもしれませんが、聖書の中でハンナがそうしていたように神に祈りをささげれば少しは気持ちが安らぐのではないかと思いました。
感想3) 現代の世の中は晩婚化が進み、それに伴い妊娠出産がどんどんと高齢化しています。そんな世の中に生きて、渡辺先生のお話を聞くと、結局どうしてらいいのだろうかと思ってしまいました。特に女性の場合、妊娠出産には命の危険もあります。パートナーときちんと話をすることが大切だと思いました。しかし、妊娠適齢期には女性はまだ若くそのパートナーも若い場合が多いので、経済面で不安定なことが多いと感じます。世の中がもう少し経済的に豊かにならないと難しいなと思いました。
感想4) 渡辺先生のお話を聞いて、自分のライフ設計について小・中・高校と少し勉強はしましたが、そこまで深く考えることはありませんでした。このような問題はもっと若いうちから考えるべき大切なことであるけれども、なかなか考える人は少ないと思いました。妊娠出産での危険性や病気などのリスクの知識がないばかりに大きな病気にかかったり、相談できないほどの悩みを抱えてしまったりしてしまう。だから、自分自身のライフ設計を考えるのはとても大切なことだと思いました。