キャンパス日誌

【チャレンジ学生8】「趣味」と「仕事」

「趣味」と「仕事」

チャレンジ学生8

初対面の人と話をすると、挨拶のように「バイトはしている?」ときかれる。私はそれに対し「話すと長くなるので…。」と、容易に答えることはない。実際話すと長いのだ。
私は石粉粘土(紙粘土と同じようなもので、よりきめ細かく丈夫な粘土)で小さなお人形を作り、実家が経営するアトリエで販売している。現在は、他に県内2店舗、新潟市内外のイベント・個展等で活動させていただいている。
この創作活動を「仕事」だと思い始めたのは最近のことである。それまでは、「趣味」の領域でしかなかった。楽しみながらついでにお小遣いが入る。そんな感覚だったのだ。しかし、将来のことを考え、創作を仕事にしようと決めた時から、私にとっての創作は「趣味」ではなく「仕事」になった。
「趣味」と「仕事」はイコールでは繋がらない。「趣味」なら自分の好きな時に好きなように楽しくやればよい。しかし「仕事」には責任と信用、プライド、そのための多大な努力が必要となる。そして必然的に苦悩がついて回る。もしそれを避けたければ、趣味は「趣味」のままで留めておくべきだ。
創作を「仕事」にしたことを私は後悔したことはない。なぜなら作品が売れた時の喜びは、以前のそれよりずっと上等だからだ。だから私は、やはり創作を「仕事」にしていきたいと思うのだ。(国際文化学科4年 山本妙さん)