キャンパス日誌

【チャレンジ学生15】風と光と二十一の私と

風と光と二十一の私と

チャレンジ学生15

代表の齋藤さんと(左が久志田さん)

早いもので、新潟・市民映画館シネ・ウインドのボランティア・スタッフとなって2年が経ちます。21年前、一口1万円の出資を市民から募って開館し、現在も数え切れない人々が、映画上映に留まらない多彩な文化活動に携わっているウインド。私は、フランスの名優ジェラール・フィリップの特集上映スタッフとしてこの映画館を初めて訪れました。
代表・齋藤正行氏が「ウインドは団結をせずルールを作らず、自分の意志で判断し自由を追求する空間」と語っているように、たくさんの仲間との繋がりがある風通しのよいこの「場」に惹かれ、まるで我が家のように出入りを続けています。接客や映写のお手伝い、来館されるゲストとの交流等々、忙しさに我を忘れてしまいそうですが、ウインドに集う多様な年代・職業の人たちとの繋がりを私は大切に思っています。
岡本喜八監督のオールナイト上映会を企画し、運営活動に取り組んだ後の「上映会以降、彼は一皮剥けた」という“ことば”。ウインドを中心とする市民の文化活動をテーマにした卒論の調査に行き詰った時の「君が悩んでいることはどうでもいい。君はスタッフとして一人前に扱われているのだから、そのつもりがんばって欲しいな」という“ことば”。たくさんの人からもらった“ことば”が、私を支えています。
大学に入学して4年、私にとっての宝は先生・先輩・仲間たちからもらったさまざまな“ことば”だと感じています。現在もウインドでの卒論調査や単行本編集に追われる毎日。日々みんなからの“ことば”に応えられるように努めています。(国際文化学科4年 久志田渉さん)