チャペルのひびき

80年の節目の年に

7月25日は、前期最後のチャペルの時間として守ることがゆるされました。金山愛子先生(本学学長)が、「戦後80年という時に」とのタイトルのもと、平和をテーマに心に留めるべき大切なメッセージをお話しくださいました。先生は、高校時代の恩師、奥田貞子先生の被爆体験をもとにした手記『空が、赤く、焼けて』に記された文章をご紹介くださりながら、戦争の悲惨さとそれがもたらす底なしの悲しみと痛みについて、思いを馳せる時間をくださいました。今年は戦後80年という節目の年として、平和の尊さを胸に刻むための行事が全国各地でとり行われています。その一方で、新たな戦前と呼ばれるほどに、世界中の国々が迫りくる危機に抗すためとの名目のもと軍備増強に走り、日本もその流れに流されつつあるかのような現実を突きつけられています。しかしそのような時代であるからこそ、また、戦争の悲惨さを知る人々が消えつつある今だからこそ、もう一度、憲法9条の不戦条項に学び直す必要があるのではないかと、学長先生は問いかけられました。また、ノーベル平和賞を受賞した被団協の活動とそれとの連なりのもとでの平和教育に触れられながら、「核のタブー」を堅持してゆくとともに、未来に向けて、新たな仕方を取り入れながら、その精神を継承し共有してゆくことの大切さをも教えてくださいました。先生はこの夏、広島に招待され、原爆死没者慰霊式・記念式に参列されました。その貴重なご経験も、私たちと分かち合ってくださることでしょう。アッセンブリアワーは、「キリスト教音楽」のクラスの受講生からなる敬和クワイアの皆さんが、一学期の学びの成果を素晴らしい讃美として披露してくださいました。溌溂とした歌声を響かせてくださった皆さん、また、ご指導いただいた山際規子先生への感謝の気持ちに溢れました。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「戦後80年という時に」 学長 金山 愛子 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
 「キリスト教音楽」受講者による発表 KEIWA Choir

<参加学生の感想>
感想1) 金山先生の言葉から戦時の悲惨さ、今の生活の重要さが重々と伝わってきました。今日のお話は私には少し難しかったです。アッセンブリー・アワーの発表も本当に感動しました。曲調からこんなにも当時の様々なことが伝わってくることに驚きました。発表していた方々も当時の状況を学び、音楽にのせて聴く人につたえようとしていた努力が感じられて、より感動させられました。今まで聴いた合唱で1番うまいと感じました。合唱で泣きそうになったのはこれが初めてでした。私もキリスト教音楽を受けたくなりました。
感想2) 戦後80年であるため、改めて戦争について学ぶ機会が増えたが、その時だけ考えるのではなく、常に考え留めておくべきことだと思った。たとえ、被爆者がこの地球からいなくなったとしても、私のような新しい世代が話を聴いて、残された記憶で継承していく責任があるだろう。“記憶”で繋げていくことが大切だと感じた。手記が非常に細かく生々しいくらいに書かれており、貴重であると思った。戦後80年という時間が今後も増え続けるだけであってほしいと願う。新しく“戦後”という言葉ができないようにと願う。キリスト教音楽では、歌う楽曲にそれぞれ背景があると知った。伴奏があると思っていたが、アカペラで驚いた。難しいであろうが、11人の声が重なって素敵な合唱となっていてとても良かった。難しい音程が多いと感じた。抑揚がわかりやすく想いが伝わってきた。