学長室だより

高校との連携を模索して

何年振りでしょうか。学長室の住人になって初めて「ケーン、ケーン」と鳴くキジの鳴き声を聞きました。隣の「富塚・のぞみの里」に接した畑で草刈りをしていて、キジの卵を見つけ母鳥を見た時以来です。それ以来見かけないので、てっきり天敵に食べられてしまったのではないかと思っていました。誰もいない静かな日曜日に校門の近くでキジの姿を何回か見かけました。
6月の学長就任式前後に新発田市内と新潟市内の14校の校長室を訪ね、就任のご挨拶と新しい大学の方針をお伝えしてきました。下越地区の高校校長会でも短い時間をいただいて、就任のご挨拶をしつつ、新しい大学の方針の要点をお伝えしました。
初めて訪問した高校も数校ありました。ほとんどの高校は既に1、2回は訪問したことがありました。何年振りか、十数年振りかで訪れた高校もありました。高校の現場は変わっていました。立派な校舎に変わったり、移転して別の高校になったり、人工芝や寮や海外に引率する英語教育に力を入れている高校もありました。アクティブラーニングを高校でどう実施するかに悩み、電子黒板を導入した授業に挑戦している姿も拝見しました。現場を知ることが大切です。
驚かされたことがありました。本学を卒業した英語教師の評判が極めてよいことです。英語教師であった校長先生は、どこに本学出身の英語教師がいるかは、おおよそ把握されておられました。「校長が手離したくない敬和出身の英語教師がいる」という噂は本当でした。(山田 耕太)