ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その28[2012-10-19]

「アムノンにはヨナダブ〔ヤハウェは寛大なり〕という名の友人がいた。ヨナダブはダビデの兄弟シムアの息子で大変賢い男であった」(サムエル記下13章3節)とテキストは語ります。王子の友人にダビデと繋がりの深い親族が配置されているのは、王家の慣わしでしょう。「ヨナダブはアムノンに言った。『王子よ、朝ごとに君はやつれていく。どうかしたのか。どうして打ち明けないのだ。』アムノンは彼に言った。『兄弟アブサロムの妹タマルを愛しているのだ』(4節)とアムノンは告白しています。異母兄妹といっても、うら若い女性は母親の館で過ごすため、宮廷内でも会えなかったのです。王が主催する一族の祭りの折に、恐らく偶然、アムノンは乙女タマルを見初めたのではないかと思います。タマルに会うことができないまま、アムノンは恋煩いに陥っていたのです。
アムノンがやつれていく姿を見たヨナダブは、ある計画を進言します。「ヨナダブは言った。『病気を装って床に就くとよい。父上が見舞いに来られたら、「妹タマルをよこしてください。何か食べ物を作らせます。わたしに見えるように、目の前で料理をさせてください。タマルの手から食べたいのです」と言ったらよい』」(5節)というのです。なんとか彼がタマルに会える機会を作ろうとするものですが、それは二人の父ダビデを巻き込んだ策でした。(鈴木 佳秀)

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