学長室だより
表現する人として
今学期も学びの総括の時期に入り、先日「地域学入門」のフォトウォーク発表会がありました。グループごとに厳選した写真にタイトルと説明文をつけた映像を映し出し、口頭で発表してくれました。どの写真も天候や雰囲気、気温や音までも感じられるような若い感性の伝わるものばかりでした。新発田の名園「清水園」や大倉喜八郎の別邸「蔵春閣」などの観光スポット、商店街の街並みやレトロな理髪店を取り上げたもの、おもしろかったのは新発田の古い町名を記した「標柱」に焦点を当てたものなど、趣向が凝らされていました。標柱を探しながら歩くことで街並みや歴史を知ることができます。「地域を知る」という地域学入門の目的にもかなっていると思いました。池の波紋の中を泳ぐカモを写した写真では、水面に映った人影をあえて切り取る加工をしなかったのは、カモが人に向かって泳いでいるようでおもしろいからという解説を聞いて、写真にストーリーが加わるように思いました。講評してくださったのは、地域学入門で写真についての講義をされ、発表会用に写真を編集してくださった原亜由美先生。先生の講評がまたすてきで、さすが写真家と思いました。「フムフム、写真では斜めの線が効果的なのか」「どこに焦点を当てるかで質感がこうも違うのか」などいろいろ学びました。タイトルそのものや説明文のフォントや長さも表現の一部と聞くと、発表自体もこのフォトウォークの表現に入ると思いました。発表内容を吟味したグループ、仲間で協力したことが伝わるグループもあり、フォトウォークという一つの行動を通して、さまざまな表現が絡み合っていることがわかりました。専門科目では「視覚芸術論」「コピーライティング」「アナウンス・ナレーション」「プリゼンテーション・スキルズ」もありますし、私が担当する「児童文学」でも絵本のイラストだけでなく、文字のフォントや大きさ、位置などのタイポグラフィについても学びます。チャペル・アッセンブリ・アワーのエッセイコンテストも深い洞察や思考をまとめた自己表現の一つです。今学期も素晴らしいエッセイが多数寄せられ、最後のチャペル・アッセンブリ・アワーで表彰式がありました。自分自身を磨いて、表現するチャンスはいくらでもありますね。(金山 愛子)

エッセイコンテスト 学長賞の白川優花さん(英語文化コミュニケーション学科4年)

エッセイコンテスト チャペル賞の駒倉衣織さん(国際文化学科4年)

エッセイコンテスト アッセンブリ賞の菅詩織さん(英語文化コミュニケーション学科1年)







