ダビデの物語・ダビデの台頭史その52
ダビデはアブネルのひつぎをヘブロンまで運んで葬り(サムエル記下3章32節)、「愚か者が死ぬように/アブネルは死なねばならなかったのか。手を縛られたのでもなく/足に枷をはめられたのでもないお前が/不正を...
ダビデはアブネルのひつぎをヘブロンまで運んで葬り(サムエル記下3章32節)、「愚か者が死ぬように/アブネルは死なねばならなかったのか。手を縛られたのでもなく/足に枷をはめられたのでもないお前が/不正を...
ヨアブがアブネルを暗殺したことを聞き「ネルの子アブネルの血について、わたしとわたしの王国は主に対してとこしえに潔白だ」とダビデは語り、その血の報いはヨアブ個人に帰されるべきだと断言します(サムエル記下...
ダビデがイシュ・ボシェトに使者を送り「妻ミカルをいただきたい」と申し入れたところ、イシュ・ボシェトは人をやって、ミカルをその夫ライシュの子パルティエルから取り上げたと伝えています(サムエル記下3章15...
アブネルがサウルの側女と関係をもった事実を、イシュ・ボシェトは重く受けとめたのです。彼が王位をねらっていると考えたからでしょう。アブネルが怒ったのは、忠誠心を疑われたからかもしれません。「イシュ・ボシ...
「サウル王家とダビデ王家との戦いは長引いたが、ダビデはますます勢力を増し、サウルの家は次第に衰えていった」とサムエル記は伝えます(下3章1節)。サウルの出身部族ベニヤミンの勇者たちはサウルへの忠誠を守...
「サウルの子イシュ・ボシェトは四十歳でイスラエルの王となり、二年間王位にあった。だが、ユダの家はダビデに従った。ダビデがユダの家の王としてヘブロンにとどまった期間は七年六ヶ月であった」(サムエル記下2...
ユダ部族の王とされたダビデは、ギレアドのヤベシの住民がサウルを丁重に葬ったことを知り、使者を遣わし「あなたがたが主に祝福されますように。あなたがたは主君サウルに忠実に尽くし、彼を葬りました。今、主があ...
サウルとヨナタンが戦死したことは、全イスラエルを束ねる指導者がいなくなったことを意味します。ダビデには王となるチャンスが訪れたと言えますが、サウルに従っていた兵士たちがダビデに従うかどうかは分かりませ...
「イスラエルよ、『麗しき者』は/お前の高い丘の上で刺し殺された。/ああ、勇士らは倒れた。/ガトに告げるな/アシュケロンの街々にこれを知らせるな/ペリシテの娘らが喜び祝い/割礼なき者の娘らが喜び勇むこと...
自害して果てたサウルですが、この英雄の悲劇はどこから始まったのでしょうか。油を注がれ王に推挙された若者が託された神からの使命を見失ったのは、神への畏れを忘れ、自分に任されていると勘違いして勝手に作戦を...