ダビデの物語・ダビデの台頭史その32
ダビデはアビガイルに「イスラエルの神、主はたたえられよ。主は、今日、あなたをわたしに遣わされた。あなたの判断はたたえられ、あなたもたたえられよ。わたしが流血の罪を犯し、自分の手で復讐することを止めてく...
ダビデはアビガイルに「イスラエルの神、主はたたえられよ。主は、今日、あなたをわたしに遣わされた。あなたの判断はたたえられ、あなたもたたえられよ。わたしが流血の罪を犯し、自分の手で復讐することを止めてく...
「荒れ野で、あの男の物をみな守り、何一つ無くならぬように気を配ったが、それは全く無益であった。彼は善意に悪意をもって報いた。明日の朝の光が射すまでに、ナバルに属する男を一人でも残しておくなら、神がこの...
従者たちがことの次第をダビデに報告すると「ダビデは兵に、『各自、剣を帯びよ』と命じ、……ダビデも剣を帯びた。四百人ほどがダビデに従って進み、二百人は荷物のところにとどまった」とあるのは、戦闘態勢に入っ...
ダビデの名において使者は口上をナバルに伝えたのですが、「わが主ダビデはこう言われる。『〔わたしは〕あなたに平和、あなたの家に平和、あなたのものすべてに平和がありますように〔祈ります〕』」という様式で、...
サウル軍の追跡をかわしながらダビデの一党は荒れ野や要害にとどまり、全面対決を避けていたのです(サムエル記上23章、24章)。油注がれた王であるサウルを戦いで討ち滅ぼすことなど、ダビデは考えていなかった...
アヒメレクの子アビアタル(「神はありあまるほど与え給う」の意)はダビデのもとに逃げてきたのです。虐殺を逃れ、生き残ったのは彼ひとりでした(サムエル記上22章20節)。惨劇を伝える彼に「あの日、わたしは...
ダビデがアヒメレクを訪ねた時、そこにサウルの部下でエドム人ドエグがいたことが伝えられています(サムエル記上21章8節)。預言者ガトの託宣に従いダビデが部下と共にアドラムの洞窟からユダの地に出て行った折...
逃亡したダビデはノブの祭司アヒメレク(「わが兄弟は王なり」の意)を訪ね、自分が討ち取ったゴリアトの剣を手にします(サムエル記上21章9節~10節)。アドラムの洞窟で難を避けていたダビデのもとに、「それ...
息子に言い放った言葉から、王権がダビデに奪われるという恐れをサウル王が抱いていたことがわかります。ダビデへの嫉妬が政治的な恐れへと拡大していく過程が見事に描かれています。「なぜ、彼は死なねばならないの...
孤立感を深めつつも、親友であるヨナタンに自分の命を託そうとダビデは考えたのです。友情に背くようであれば神が自分を「幾重にも罰してくださるように」とヨナタンは語っています(サムエル記上20章13節)。こ...