学長室だより
平和への想いを深くして
街中では柿の実がたわわに実っています。今年は酷暑の後で長雨が続きましたが、お米が豊作で、新米がおいしいころとなりました。
思い返せば前期には、4月中旬に沖縄キリスト教学院との教育学術協定書の調印で、急ぎ足でしたが沖縄を訪問して平和の礎やひめゆりの塔などを訪れ、5月にはチャペル・アッセンブリ・アワーで広島平和文化センターのスティーブン・リーパー氏の「競争・戦争の文化から平和の文化へ」という題で、魂に火をつけるようなご講演をしていただきました。私自身もこの夏休みに五島列島を訪れた際に、フェリーの発着場がある長崎市の平和公園・原爆資料館・永井隆記念館を再度訪れる機会がありました。
後期が始まり10月のチャペル・アッセンブリ・アワーは、二人の女子学生が8月6日を挟んで開催された広島女学院大学の平和学習プログラムに参加した報告と、一人の男子学生が自主的に行った広島・長崎訪問報告から始まりました。先週12日のチャペル・アッセンブリ・アワーでは、被爆者協議会の三宅信雄氏が、ご自身の被爆経験と共に、それまで逃げていた被爆経験に向き合うようになって被爆者支援から核兵器廃絶運動に積極的にかかわるようになり、現在はピースボートなどで世界各地において被爆経験などを語っていることをお話ししてくださいました。学長室でお話をしているうちに、昨年ICANがノーベル平和賞を受賞した時に、日本側でインタビューに答えていたお一人であることを改めて認識しました。(山田 耕太)