学長室だより
リンゴの木と桜の木
庭先では、ツユクサの紫色の花が咲きました。新潟県も梅雨入りして、雨の日が多くなってきました。5月中旬に白い花が咲いた本学のニュートンのりんごの木に、青いリンゴの実が実ってきました。この木は、ニュートンが万有引力の法則を発見した孫の木になります。
ニュートンは、1642年にイギリス東部の寒村で生まれました。ケンブリッジ大学の大学院生時代にペストが大流行して、一年半の間大学が休校になり、故郷の生家に戻っていました。その時、庭先のリンゴの木から落ちるリンゴの実を見て、万有引力の法則を発見したと言い伝えられています。この休校期間中には、光学の分光を発見し、微分積分法も考え出しました。私たちもニュートンにあやかって、データに基づいて考える思考方法を身に付けたいものです。
今週のチャペル・アッセンブリ・アワーでは、2週間前に国際文化学科の新入生が行ったのに引き続いて、英語文化コミュニケーション学科と共生社会学科の新入生の植樹式を行います。本学では17年前の新井学長の時代から「木を育てるように人を育てる」ことを象徴して、毎年入学直後に新入生がユリノキを1本ずつ植えてきましたが、ユリノキ林がいっぱいになりました。そこで今年は図書館近くに河津桜と寒緋桜を植えることにしました。自分たちの木として成長を見守ってください。桜が咲いて周りの桜とのシンフォニーを楽しみにしてください。(山田 耕太)