学長室だより

ワクチン接種について

8月の高い空にはうろこ雲が見え始め、一足早く秋の気配が漂い始めました。街中では百日紅のピンク色の花が鮮やかです。今日は広島に原爆が投下された日です。そのことを忘れずに心に刻みたいです。

毎年広島での学習プログラムに学生が参加しています

 

新型コロナウイルスの感染第5波が首都圏を中心にして猛威を振るっています。デルタ株の影響で首都圏から全国各地に感染が再び広まっています。新発田市・聖籠町でも人口10万人当たりの新規の感染者数が基準値を超えてきましたので、大学は先週から第2フェーズから第3フェーズに移行しました。

感染拡大地域に出される非常事態宣言やまん延防止等重点措置などは、何度も繰り返して出されていますのでその効果はほとんど期待できません。感染拡大を抑えるのに一番期待されているのはワクチン接種です。日本は世界の中でワクチン接種は出遅れてしまいました。ワクチン接種によって集団免疫を獲得することが感染を抑える切り札として期待されています。

本学は、学生数が761人で教職員を合わせても1,000人以下なので、大学接種の基準には到達しませんでした。7月下旬になり、朱鷺メッセで8〜9月に行う新潟県の市町村割り当て集団接種分の新発田市に割り当てられた中で500人分を本学の学生と教職員ならびにその家族に割り当ててくださいました。

ワクチンのリスクよりも、新型コロナウイルスに感染するリスクの方がはるかに大きいことを理解して、500人分のワクチンを無駄にしないで用いたいと思います。学生と教職員の一人ひとりとそのご家族の皆さんが、新型コロナウイルスに感染することなく、安全で安心な生活を送ることができることを祈ります。
(山田 耕太)