学長室だより

「つるべ落とし」

「秋の日はつるべ落とし」と言われるように、井戸の滑車に掛けられた桶がアッという間に井戸の底に落ちるように、夕暮れが迫ると瞬く間に西の空を赤く染めて日が暮れていきます。キャンパスの桜も次第に色づいてきました。三国峠沿いの苗場の山々は燃えるように赤く染まっていることでしょう。

昨年はコロナ禍の中で敬和祭は中止しましたが、今年は一部対面を取り入れてオンラインで配信するハイブリッド型で23日1日の開催になりました。ここまでこぎつけてくださった敬和祭実行委員会の学生ならびに参加学生の皆さん、それを支援した学生委員会のご苦労に心から感謝します。来年こそ通常どおりの開催を願います。

軽音楽部によるステージでの演奏のようす

 

Keiwa Peace Project~祈り・つながり・希望~によるヒロシマへの原爆投下に関する展示

 

キリスト教の暦では10月31日は、1517年のこの日にマルティン・ルターによる宗教改革が始まった宗教改革記念日です。これは世界史的には中世の終わりと近世の始まりを意味します。最近日本ではアメリカ文化の影響を受けて若者などがハロウィンを祝っていますが、キリスト教とは関係ないお祭りです。

キリスト教では11月1日はすべての「聖人」(これはカトリックの概念で、プロテスタントにはこの概念はありません)を覚える「万聖節、諸聖人の日」という日で、その前日の晩にキリスト教以前のケルトの宗教が1日だけ主に子供の世界で蘇るのです。今年の10月31日は衆議院選挙の日です。学生の皆さんも社会形成に直接関わる1票を無駄にすることなく投票しましょう。(山田 耕太)