学長室だより

2022年度が始まりました

長い冬の寒さに耐えて春の訪れを最初に告げる梅の花が街中で咲いています。白梅は満開です。紅梅も花が開き始めました。「庭上(ていじょう)の一寒梅 笑って風雪を侵(おか)して開く」という新島襄の漢詩の一節を思い起こさせます。キャンパスでは、コロナ禍の中で2年前から新入生が植樹してきた河津桜が咲いています。

キャンパスの河津桜が咲き始めました

キャンパスの河津桜が咲き始めました

先週24日木曜に第28回目の卒業式を行い、144人の卒業生が大学を巣立っていきました。卒業生の中には、かつての私のゼミ生のお子さんもおられ、ご夫妻とも卒業生です。そのような卒業生カップルのお子さんは在学生の中にもおられます。英語では「一世代」を“one generation”と言いますが、それは「30年間」を指す言葉です。本学は開学31年目が終わり、32年目を迎えましたが、大学が30年たつと文字通り、2代目の卒業生が出てくることを実感しています。私はこの大学で開学以来のただ一人の教員となりましたが、改めて初心に返り、キリスト教教育・国際理解教育・地域貢献教育の3方針の下で、人権教育と平和教育にアクセントを置きたいと思います。

全国の国公私立大学は7年に一度認証評価機関の審査を受ける制度になっています。本学は昨年度に大学基準協会の審査を受けました。幸い大学基準に「適合」という評価を受けました。2022年度から7年間は大学として認可され保証されました。大学基準は10の領域でそれぞれS・A・B・Cの4段階で評価されます。幸いC評価は一つもなく、地域貢献・社会貢献が特別によいS評価でした。7年前もそうでした。本学は大学で学ぶだけではなく、その学びをアクティブラーニングやフィールドトレーニングやボランティア活動やインターンシップなどとつなげて、街中や地域社会で実践的に学ぶところに際立った特色があると高く評価しているのです。
(山田 耕太)