学長室だより

大寒波に見舞われました

立春を前にして先週は、日本全土が10年に一度ともいわれる大寒波に覆われました。新潟県も台風並みの強風を伴う大雪に覆われ、先週は後期末試験を延期せざるを得ない日もありました。風も雪もようやく収まりました。

寒波のあと、短い時間でしたがきれいな青空が広がりました

寒波のあと、短い時間でしたがきれいな青空が広がりました


 

人間はさまざまな知識を用いて技術を開発し、太古より文明を発達させ、さまざまな文化を築いてきました。しかし、時折表される大自然の猛威を前にして、ほとんどなすすべを持たず、ただじっとしてそれが通り過ぎるのを耐えて待つしかないことを知らされます。しかし、さまざまな困難を前にして、それらを克服しながら人類は歩んできたことも同時に思わされます。

この3年間の新型コロナウイルス感染症によるパンデミックも、100年前のスペイン風邪以来の世界的大流行となりましたが、第8波も峠を越しつつある見通しで、ゴールデンウィーク明けには第2類の感染症から第5類に移されていくことになりました。

残る懸念は、2月24日で1年となる絶対にあってはならないロシアによるウクライナへの侵略戦争の行方です。ウクライナのNATO加盟の動きを阻止しようとする時代錯誤的な地上戦と最先端のサイバー戦により、ロシアの勢力圏を回復しようとする野望も、そろそろ山場を迎えつつあると思うのは希望的観測でしょうか。ここで日本が広島・長崎の唯一の被爆国としてどのように振る舞うことができるのでしょうか、できないのでしょうか。(山田 耕太)