キャンパス日誌
【卒業生リレーエッセイ41】~アナウンサーとして活躍する坂元楓さん~
伝えることの難しさとうれしさ
私は今年の春からNHK新潟放送局でキャスターをしています。平日夕方に放送の番組「新潟ニュース610」を担当しています。テレビに出ない時は、ラジオを担当したり、取材やロケに行ったりしています。先日は、まちカフェ・りんくの取材に行かせていただきました。ランチ、とってもおいしかったです。
さて私の学生時代ですが、日本語教育ディプロマを取得するべく勉強していました。特に刺激的だったのは、留学生と一緒に日本語表現を学ぶ授業です。留学生たちは、私たちが何気なく使っている日本語に、とても新鮮な疑問を持ちます。その言葉どういう意味?どういう時に使うの?わかりやすい言葉で教えて?などなど…。こういう質問、意外と答えるのが難しいのです。授業では毎回、自分が普段どれだけ曖昧に話しているか、「知ったかぶり」をしているかを痛感しました。このような環境で学べたことは貴重で、日本人同士で勉強していたら気が付かなかったことも多かったと思います。思っているより「言葉で伝える」って難しく奥深い。そして、伝えたいことが伝わった時は何よりもうれしい!それを教えてくれたのが、敬和の授業でした。
キャスターの仕事でも、その学びは生きています。一緒に学んだ留学生の顔を思い返しながら、どんな人が聞いてもわかりやすい言葉選びで、的確な表現をすることを心がけるようにしています。
新人キャスター、職場では毎日が勉強です。失敗して落ち込むこともあります。そんな時は、大学時代の友人や教職員の方々と連絡を取り合って元気をもらっています。教職員の皆さんが卒業後も変わらず応援してくださって、敬和が母校でよかったなぁと改めて感じています。
後輩の皆さん、4年間はびっくりするほど短いです。でもこの時間を大切に過ごしていれば、卒業した後も大学生活で得た学びや経験、関わった人たちが自分自身を支えてくれると思います。素敵な学生生活を過ごしてくださいね♪(2015年度卒業 坂元楓さん)