キャンパス日誌

【授業紹介14】環境経済学(担当:房文慧)

環境保護と持続性の関係について考える

p11環境経済学授業

「環境経済学」授業の様子

豊かさが増すにつれ、私たちは身の回りの環境に関心を払いはじめます。20世紀の急速な工業化や都市化は、環境破壊を引き起こしました。そして20世紀末には地球温暖化問題も深刻化しました。また、2011年の東日本大震災での原発事故により、これまでの環境経済政策の問題点が浮き彫りにされました。
この授業では、環境破壊のプロセスおよび地域環境復興の現状を理解した上で、各国で環境負荷を抑制・削減するために環境政策がいかに展開されているか、また環境規制に対して企業や消費者、自治体がどのように対応しているかを分析し、環境保護と持続性の関係について、今後進むべき方向を考えます。(国際文化学科教授 房文慧)

参加学生のコメント

実践的な活動につながる学び

かねてより議論されてきた温室効果ガス等による地球温暖化問題だけでなく、近年ではプラスチックごみによる海洋汚染や野生生物種の減少など、産業の発達に伴いさまざまな形で環境破壊が起きています。環境経済学の授業では、大気と海洋汚染、森林減少といった人間社会が引き起こす環境問題について、経済学という道具を用いることでそれらが起こるメカニズムの分析や、それを基に打ち出される政策や課題について学びます。
私たち学生には、社会の発展に伴う環境問題に対してどのような政策を展開する必要性があるのか、また、消費者一人ひとりが環境への負担を抑制・削減するため何を行うことが必要とされるのかについて、理論的な分析・考察が求められます。私にとって本講義は、単に社会が直面している環境問題を理解するだけではなく、環境保全に向けた活動の必要性を感じさせられるものであり、「環境経済」を研究テーマとする房先生のゼミに所属することによって、本講義で学んだことを実践的な活動として生かすことができていると感じています。(国際文化学科3年 杉山優太さん)