学部・学科ブログ

第 28 回「北陸地域の活性化」に関する研究助成事業報告会に参加しました

 敬和学園大学共生社会学科の学生が3月4日にアートホテルで開かれた、第 28 回「北陸地域の活性化」に関する研究助成事業の報告会に参加し、1年の活動の成果を発表しました。

 はじめに、活動報告にあたっての裏側のお話を中心にまとめたいと思います。

 学生たちは、2020年度から防災に関する活動を行ってきました。継続的に活動する中で、2022年度に開催された新発田市総合防災訓練にて、連携してくださっている国土交通省飯豊山系砂防事務所と出会い、防災をキーワードにそれぞれが行っていることの共有を行いました。そして、2023年度からは、学生が普段行っている防災ソフト対策と国土交通省飯豊山系砂防事務所が行っている防災ハード対策をかけ合わせ、「地域の砂防事業サポーターの育成」と「サポーター活動による地域住民の防災意識向上」という2つの事業を計画し、達成できるようチャレンジしました。

 計画を立てた中でまず私たち学生が、砂防とはどのようなものでどのような機能をなしているのかについて知る必要があるため、1年を通してインプットを多く行い、簡単な質問に答えられるよう学びを深めました。私は本事業のリーダーを務めたため、他の学生よりもできるだけ早くアウトプットできるように多くの砂防堰堤現地視察や砂防講義を受け続けました。その結果、新発田市内で開催されたイベントなどで周りの方々に砂防について簡単な説明ができるようになったと実感し、自分だけでなく一緒に活動を行っていた学生も地域の方とコミュニケーションする姿を見て、学ぶ姿勢を表に出し続けることの重要性に気づくことができたと感じています。また、活動を継続的に行うことで、自分たちの活動を認知してくださる方々や、アウトプットの場を提供してくださる団体など少しずつではありますが、活動の規模・範囲を拡大させられたと思います。そして、学生たちは、まちづくりを研究テーマとして掲げ、様々な地域ネットワークを構築してきたため、砂防・防災に関りがあまりない企業や団体にも紹介することができ、幅広く防災について考える、触れる機会を創出できたと考えています。ただ、良い面ばかりだけでなく、多くの課題点も見つかりました。それは、インプット事業に力を入れすぎてしまったため、本事業の今年度の目標でもあった地域住民を巻き込んでのワークショップ開催などのアウトプット事業が滞ってしまっていたということです。従来通り私たちが展開する防災プログラムは様々な場所で発信することはできましたが、砂防に関する啓発活動はなかなか実践することができませんでした。だからこそ次年度では、明確に挙げた課題点を達成できるように活動していきたいと思いますし、卒業する4年生は活動がより良くなるよう、最大限の支援をしていきたいです。

 当日の発表では8分と限られた時間ではありましたが、練習を重ねたこともあり時間内でスムーズに発表ができたと思います。また、次期リーダーの清田と連携して行うことができたため、事業の引継ぎという観点から見ても非常に良い報告会になったと感じています。私たちの発表から実際の意見や質問として、事業の継続性やゼミの規模、他事業との両立などが挙がりました。その中で好印象をいただいた部分はまちづくりフェスタでのアンケート結果でした。その理由としては、防災色の強いイベントではないにもかかわらず、防災に対して興味、関心を持ってくださる人が多かったということが考えられます。この点はイベント企画時から意識していた部分でもあったので、今後も継続的にやっていきたいと思いました。

 報告会後には参加者による交流会が開催され、学生たちも何名か参加をし、様々な企業・団体、大学の教授などと普段の活動や発表のフィードバックを行いました。参加した学生の中では初めて交流会に参加する学生もおり、会のスタートは緊張して動けていませんでしたが、時間が経つごとに多くの方とコミュニケーションを取ることができていました。特に、2、3年生からは自分が普段学んでいることを人に伝えるということの難しさを実感し、大変貴重な経験になったと話していたことが印象的であり、大人と問題なく話すことができると勝手ながら安心することができました。この経験を次年度以降の活動につなげていければと思います。

 最後になりますがが、本年度私たちの活動を助成していただき一般社団法人北陸地域づくり協会のみなさまに心から感謝申し上げます。県内外で研究することができ、本学生も大変貴重な経験をさせていただきました。また、次年度も私たちの活動に対して、継続して助成してくださり誠にありがとうございます。今年度の活動を通して挙がりました明確な課題を達成するために、学生全員で協力し、活動をして参ります。

 

(共生社会学科 4年 鎌田 逸希)

 

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