キャンパス日誌

第16回卒業式答辞(杜奕さん)

卒業生代表の杜奕さん(英語文化コミュニケーション学科)

卒業生代表の杜奕さん(英語文化コミュニケーション学科)


 

何度も粉雪の舞った冷たい冬を越え、ようやく春の暖かい日ざしが、訪れてきました。本日は私たち卒業生のために、このような盛大な式典を挙げていただき、誠にありがとうございます。またご多忙の中をご出席くださいましたご来賓の皆さま、学長先生はじめ諸先生方、並びに関係者の皆さまに、卒業生一同心から御礼申し上げます。

入学してから、4年が経ちますが、期待と不安を胸に入学したことを昨日のことのように思い出します。当時は将来の目標はまだ漠然としていて、新たな学生生活にただ胸を膨らませていました。しかし、今日はあのころにはなかった決意と希望を胸に卒業式を迎えることができました。敬和学園大学は、さまざまな学問を幅広く学ぶことで、視野を広げ、教養を深め、人間らしい心を備えた人間を育てる「リベラルアーツ教育」を根底に据えた大学です。このような教育の下で、私たちは、多くの人と出会い、さまざまな学問を学び、自分の世界を広げ、人間性を深めることができました。ゼミでは、普段の大学の生活で体験できない日本酒づくりや畑作業などを経験し、地域の人々との交流ができ、日本文化への理解も深めました。そして、毎年の国際交流のための餅つき大会も私たち留学生にとって、敬和学園大学での貴重な思い出となります。

このようなすばらしい卒業式を迎えるまでの4年間、私は多くの人に助けられ支えられてきました。学費や生活費を払い、私を大学に行かせてくれた両親をはじめ、ご指導してくださった先生方、大学職員の方々、入学からずっと一緒に勉強してきた友人たち、その他にも多くの人々が私を支えてくれました。この中の誰が抜けても私は今日の卒業式を迎えられなかったと思っています。私の大学生活で得たものの中で最も貴重で大きなものは、このように自分を支えてくれた人々の存在であるように思います。
長いようで短かった大学生活は今日で終わり、明日から、敬和学園大学卒業生として、新しい生活が始まると同時に、今まで励まし合ってきた友人たち、ご指導いただいた先生方ともお別れとなり、不安もあります。しかし、どんなに大きな壁にぶつかったとしても、自分自身の中の可能性を信じ、大学で学んだこと、経験したことを支えに、責任を持って自分で選んだ道をまっすぐに進んで行こうと思います。まだまだ未熟未完成の私たちゆえ、卒業後もこれまで同様、皆さまのご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。

最後になりましたが、今までご指導くださいました先生方、学生生活を支えていただいた職員の方々、4年間ずっと一緒に勉強してきたみんなに心から御礼申し上げます。そして、今日この日まで私たちを育て成長を温かく見守ってくれた両親に、深く感謝いたします。ありがとうございました。
皆さま方のさらなるご活躍、敬和学園大学のより一層の発展を心よりお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。

2010年3月19日
卒業生代表 杜奕(英語文化コミュニケーション学科)