キャンパス日誌
2026年度 入学式歓迎の言葉(在学生代表: 早川菜々子さん)

在学生代表の早川菜々子さん(英語文化コミュニケーション学科)
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。厳しい受験生活を乗り越え、今日この日を迎えられた皆さんの努力に、心から敬意を表する共に、在学生を代表して皆さんの入学を熱く歓迎いたします。
今日、新たな一歩を踏み出す皆さんに、お伝えしたいことが一つあります。
それは、「この4年間を通じて、自分は何を学びたいのかを問い続け、正解のない問いに対して自分なりの答えを見いだす力を養ってほしい」ということです。
なぜ私が「自分なりの答え」にこだわるのか、その理由をお話しします。大学という場所は、これまで皆さんが慣れ親しんできた「正解のある世界」とは少し異なります。私自身、大学に入ってしばらくの間は、あらゆる事象に対して「これが正しい考えだ」「これは間違っている」と白黒つけることこそが学びだと思っていました。しかし、専門的な知識に触れ、多様な価値観に接するうちに、一つの事実に突き当たりました。それは、この世界には誰にでも、どんな場面でも通用する「たった一つの正解」など存在しないということです。
学びを深めれば深めるほど、私は自分が何も知らないこと、そして一人では何もできないという無力さを思い知らされました。しかし、その「知らなさ」を自覚することこそが、真の学びのスタートラインでした。自分が何も持っていないと知るからこそ、よりよい自分、よりよい社会、そして自分が所属するコミュニティをよくするために何ができるかを、真剣に考えられるようになったのです。
高校までの皆さんは、あらかじめ用意された正解をいかに速く、正確に導き出すかを求められてきたかもしれません。そのため、大学に入っていきなり「正解も不正解もない」という現実に直面すると、足元がすくむような不安を感じることもあるでしょう。私自身も、自分の進んでいる道が正しいのか分からず、立ち止まった時期がありました。ですが、どうか間違うことや、答えが出ない時間を怖がらないでください。
幸いなことに、私たちの大学は規模が小さく、先生方との距離が非常に近いというすばらしい環境があります。ここは、ただ知識を一方的に教わる場所ではなく、納得のいくまで対話を重ね、自分を知り、世界を知るための練習の場です。失敗を積み重ねながら、自分なりの答えを見つけ出すための時間が十分に用意されています。
そして、もう一つ忘れないでほしいことがあります。それは、自分が懸命に導きだした答えと同じくらい、他人が見いだした答えも大切にするということです。自分と異なる考えを持つ他者と、どのようにお互いの折り合いをつけ、共によりよい方向へ向かっていけるのか。正しさを押し付け合うのではなく、心を通わせた「対話」ができる大学生になってほしいと願っています。
大学生活の4年間は、皆さんが想像するよりもずっと早く過ぎ去っていきます。皆さんが卒業の時を迎えるころ、「正解・不正解」という狭い枠組みを飛び越えて、自分自身の確固たる考えを持ち、他者と手を携えて未来を切り拓いていける人になれるよう、こころから願っています。
皆さんのこれからの学生生活が、豊かで、発見に満ちたものになることを心から祈念し、歓迎の言葉といたします。
2026年4月3日
在学生代表 早川菜々子さん(英語文化コミュニケーション学科)
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