チャペルのひびき

隔ての壁を乗り越えて

学生伝道週間として持たれました。チャペル・アワーにおいては、昨年の夏に開催された佐渡ピースキャンプ(日本基督教団新潟地区、海外宣教協力委員会主催)に参加した渡邉瞳さん(国際文化学科2年)が、キャンプの内容について、またそこでの学びにおいて与えられた収穫を分かち合ってくださいました。マーシャル・ローゼンバークという方の提唱した「非暴力コミュニケーション」を実践するワークショップを通して学んだこととは、それぞれのニーズに心を留め、耳を傾けつつ、粘り強く対話を試みることにより、隔ての壁を越えて他者との間に橋を架けることが可能であるとのこと。国と国との間に、民族と民族との間に(また私たち自身の心の中にも)壁が打ち建てられてゆく中にあって、どのようにその壁を乗り越えてゆけるかということは、すべてのものが向き合わねばならない課題でもあるでしょう。そのことを考えるにつけても、アッセンブリ・アワーにおける中国、広東海洋大学寸金学院からの留学生、李培森くんの発表は、まことにタイムリーかつ心励まされるものでした。本国の大学を誇りをもって紹介しながら、同時に日本(敬和)で学ぶことの喜びを情熱もって語ってくれた李くんの姿に、隔ての壁を乗り越えてゆくことの一つのモデルを見ることが赦されたように思います。李くんのような橋を架けるような存在が、中国からも、日本(敬和)からも、たくさん誕生してほしいと心から祈り、願います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「佐渡ピースキャンプ」 国際文化学科2年 渡邉瞳 さん
20170623チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「外国人留学生によるスピーチ」
特別聴講学生(広東海洋大学寸金学院) 李培森 さん
20170623チャペル・アッセンブリ・アワー2
 
英語文化コミュニケーション学科1年 Nguyen Thi Hong Ha さん
国際文化学科1年 Dang Thi Quynh Trang さん
国際文化学科1年 Dinh Quang Sang さん
国際文化学科1年 Trinh Thi Hong さん
20170623チャペル・アッセンブリ・アワー3

<参加学生の感想>
感想1) 渡邉さんの佐渡ピースキャンプのお話はとても分かりやすく、また、たくさんの写真で佐渡のいい所を知ることができたのでよかったです。李培森さんの話を聞いて、中国の大学のすごさを知りました。李さんは人柄もすごくよかったので楽しく聞くことができました。
感想2) 渡邉さんが非暴力コミュニケーションを学ぶために参加したものでしたが、いろいろな方との出会いやコミュニケーションを通していろいろなことを学ばれたのは、とても魅力的に感じました。
感想3) 日本のことを日本人ではない人から聞いて、日本を再認識させられました。どこの国の若者でも考えることは一緒だということが伝わってくるお話でした。また、李さんは、敬和は小さい大学だが、人と人との距離が近いのでコミュニケーションが取りやすいというメリットがあることを話していました。敬和学園大学のよい所を再認識しました。