チャペルのひびき
地域にしっかり根をおろす
大倉喜八郎について村上勝彦先生に話していただいた(村上先生はこの春まで東京経済大学学長、同大学は大倉喜八郎によって創設された)。「目からうろこ」とはこの事で、新発田出身の破天荒なベンチャー企業家がいたことに驚いた。開国の時代に国内はもちろん、海外にまでその活動を広げた。民間人として最初の海外視察を行い、ロンドン支店を設けた。ホテル・オークラにその名が残っている。チャペルでは預言者エレミヤの言葉、「私は、心と思いを込めて、君たちを確かに、この土地に植える」を読んだ。地域にしっかり根をおろしたい。(大澤 秀夫)
Ⅰ.チャペル・アワー
説 教 「 あなたを、この土地に植える 」 宗教部長 大澤 秀夫 先生
Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講 話 「 新発田の生んだ偉人、大倉喜八郎 」 東京経済大学名誉教授 村上 勝彦 先生
参加学生の感想
感想1)今日のチャペルは、キリスト教学の後ということもあり、関連づけて聞くことができました。私もまだ記念樹を見に行っておらず、植えた理由さえよくわかりませんでした。なぜ樹なのかと疑問に思ったこともありました。大澤先生の話をきき、自分の居た場所を表す記念となることを改めて知ることができました。動くことはないけれど成長し変わっていくことが、大切なのだと思いました。
感想2)大倉喜八郎は数多くの企業とのつながりを持ち、立ち上げを行うという、大起業家だ。町中に現在、大倉喜八郎の銅像がさまざま所に展示されているようだ。銅像を通して情報を得ることが大切だと思う。しかしこれだけ大きなことをやりながら、“自助”の精神で取り組んでいたということはとても尊敬する。何かの成功にはベンチャー精神と場合に応じた自力、実践力が求められると思った。
感想3)木を植えることには意味があることだと知った。木は人よりも成長が目に見えにくく、分かりにくいが、長い時間を少しずつ人々の思いを静かに育てていく。それはとてもすばらしいことだと私は思います。石は成長することはないが木は成長する。木を植えた人々は死んでも木に込めた思いは死ぬことなく長い時間をその土地でじっと、そっと、新しい世代に思いを届けてくれる気がする。私も自分の木を植えたいと思った。
感想4)新発田生まれの偉人、大倉喜八郎についてお話をきいた。様々な会社に大倉という名前が使われていることを知り、いかに素晴らしい起業家だったのか分かった。しっかりした精神を持ち、挑戦を恐れず新しいことを始めるということは誰でもできることではありません。そのような精神を少しでも知ることができてよかった。