チャペルのひびき

長期的な展望のもとで生きることの大切さ

台風の影響で一週、伸びたものの、後期第一回目のチャペル・アッセンブリ・アワーを守ることができました。金山愛子先生(本学学長)が、夏休みに読書された書物に触れながら、長期的思考(展望)を持って生きることの大切さを教えてくださいました。長期的展望を持って生きた例として先生が挙げられたのは、写真家の星野道夫さん、内村鑑三、また若き日に内村の本を読んで人生の方向を決定づけられ、アフガニスタンの人々のために献身的な生涯を送られた中村哲さん。中村さんは、医療活動に当初は携わっておられましたが、現地の人々と深く関わるにつれ、その人々が最も必要としているものを長期的な展望のもとで理解し、最後には、自ら重機を扱いかんがい事業に取り組まれ、砂漠を緑地に変えられていった方でした。変化の激しい時代、また能率やタイパが重視される現代だからこそ、悠久の時の流れの中に自らを置き直し、長期的な思考を培いつつ、人生を方向づけてゆくことの意義を心に留めることができました。先生のお話に引き続いて、前期のエッセイコンテストの授賞式、ならびに、受賞エッセイの朗読会がもたれました。いずれのエッセイも、チャペルで語られたメッセージを深く受けとめ、それらと真摯に対話しつつ培ったことを、自分の言葉で書き留めたエッセイ。将来に向けて自らの学びを方向づけてゆかんとの抱負が豊かにつづられたものでした。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「中村哲医師のこと」 学長 金山愛子 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
前期エッセイ・コンテスト授賞式

<参加学生の感想>
感想1) チャペル・アワーでは、本学学長の金山愛子先生がお話しくださいました。現状をよりよくするため変化を与えることはとてもよいことでありますが後世のことも視野に入れ、地球や環境をも守る最善の策を生み出すことが大切なのだと強く感じました。後世を生きる人々のため、今の私たちには何ができるのか、何を残していくべきなのか、考えさせられました。また、アッセンブリ・アワーの前期エッセイコンテスト受賞者の発表では、学長賞を受賞した須川さんのエッセイがとても深く印象的でした。自分と重なる部分があり、私も大学生としてさらに学びを深めることに努めようと思うきっかけになりました。自分が理解できたことは、ほんの一部であり表面上の事柄しか分かっていないのではと思いました。理解した気になって終わりではなく、それをさらに追求し、探求していきたいです。
感想2) 金山学長のお話を聞いて本を読むことの大切さ、本のよさを改めて感じることができました。本の紹介では学長が読まれた本のあらすじや一部を読まれました。まるで、自分もその中にいるような感覚になり、本の世界に入っている気持ちになりました。今の時代は流れが早く、流動的で周りに流されないような強い意志を持つことが大切であるということを学びました。私も周りに流されて、自分の意志とは全く違う方に進むことがあります。そうなってしまうと将来の自分につながらないなと思いました。自分の意志をしっかり持ち、それを人に話せるような強い人間になりたいと思いました。自分の生き方を後世に伝えていくことはすごいことであり、偉人の方々は尊敬することがたくさんあると感じました。学長が話しておられた中村医師の話では、人々のあたたかさを感じることができました。環境がよくなくても、その中でも最善を尽くし、自分にできることは何かを考え、少しでも役に立っていくことで周りから信頼も増えていくと思います。見返りを求めるのは違うけど、いつか自分が困った時に助けてもらえると思います。戦争を経験したことはないけど、私だったら今すぐ逃げたくなる場面でも自分から積極的に誰かのために動ける人はすごいと思いました。