チャペルのひびき
目を上げて、助けを求める
先週のチャペル・アワーは、田中利光先生(本学教授)が説教を担当しました。詩編 121編 1~8節は「都のぼりの歌」。古代イスラエルの首都であり、信仰の場所であったエルサレムを目指す巡礼の歌です。荒野の旅路は危険に満ち、病気やけが、強盗の恐れもある。そのなかで私の助けはどこから来るのかと語っています。先生は大学生活も巡礼のようだと語ります。いつも順調ではないし、目的や行くべき道を見失い、自分だけ遅れていると感じることもある。しかし、助けを求めることは弱さではなく、信頼のはじまりだ。気がつかないうちに助けが届くこともある。私たちの主は、あなたを見捨てず、見守り、行くべき道を必ず照らしてくれる。だから自分の限界を認める勇気とともに、やわらかく心を開き、安心して一歩を踏み出してみてほしい。そう語りかけてくださいました。アッセンブリ・アワーでは、ブライアン・サウスウィック先生(本学契約講師)が「私と芥川」という題でお話しました。私と芥川龍之介の間には、つながりはない。でもわずかなつながりがある。先生はそんな導入から、ご自身の生まれ育ちや大学での学び、新潟で30年近く暮らすことになった出会いを、お孫さんの動画も交えてご紹介くださいました。また「羅生門」の書き出しを紹介し、芥川の独特の文体にはまり、全集を買ってしまったこと。さらに「蜜柑」から、厭世的な気持ちを抱える語り手の男が、電車に同乗した小娘のある行動を見て、倦怠感をわずかに忘れることができた場面を紹介します。そしてこの心情を自分のこととして感じることができた、十数年前の経験を話してくださいました。異質な時代・言語・文化のもとに書かれた文章から心情を読み取り、自分の経験と重ねる。そんな教養の豊かさを示してくださったように感じています。(金耿昊)
Ⅰ.チャペル・アワー
説教 「どこから助けが来るのか」 教授 田中利光 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講演 「私と芥川」 講師 ブライアン・サウスウィック 先生

<参加学生の感想>
感想1)今日のチャペル・アワーでは、助けを求めることは弱さではなく、勇気を出して絞り出した言葉であり、自信を持っていいという言葉が心に残りました。たしかに私たちが助けを求めづらいのは、自分を情けなく思ったり、周りと比べて自分が遅れをとっているのではないかと不安に思うからだと思います。今回の聖書は詩でしたが、今までの聖書を見て、いつも主(天地創造の神)が見守ってくれているのだと思いました。神が見守ってくれているから、私たちは安心して生きれるのだと改めて感じました。
感想2)アッセンブリ・アワーは、導入からユーモアに満ちた話でとてもおもしろかったです。サウスウィック先生の英語の授業も履修していますが、いつもはあまり聞けない日本語で、知らなかった先生の過去も聞けて楽しかったです。先生の日本語を学ぼうとする熱意・努力を見習わないと、私も先生のように一生懸命に勉強しようと思わされる時間でした。先生は私よりも日本文学が好きで、芥川の作品が好きで、色々な作品を知っている。私も自分の興味のあることについて探求していきたいです。日本文学ももっと知りたいと思いました。1時間があっという間に感じるくらいおもしろかったです。








