チャペルのひびき

弱さの中に溢れる恵み

先週のチャペル・アワー(7月10日)では、学生寮(向山寮)寮監の菊地恵美香先生により、使徒パウロによる第1コリント書に記された言葉を通して、自分とは異なる人たちと、話し合いを通して共同体を作ってゆくことの大切さについて学ぶことがゆるされました。パウロは、人間のからだが互いに異なる多くの部分によって構成され、機能しているように、キリストによって建てられた共同体(他の人間の集団もまた)、多くの異なる部分によって成り立っていると言います。からだにあって一つとして不要な部分がなく、異なるそれぞれが大切な働きを担っているように、また弱いと思われるような部分によってこそからだがしっかりとつながれているように、人間の共同体も、異なるメンバーが、互いの持てる賜物を認め合うとともに、互いの弱さを補い合い、支え合うことによって、豊かに成長してゆくことをできるのでしょう。弱いと思われる部分こそが社会にあって大事であるとのメッセージは、アッセンブリ・アワーの講師としてお迎えした、神﨑典子先生(日本基督教団新潟教会牧師)と横山由美子先生(新潟YWCA会長)のお話からも聴き取ることのできるものでした。神﨑先生は、作家の雨宮処凛さんの言葉に触れながら、非寛容で排他的な傾向が強まる時代にあって、失敗がゆるされるような寛容な社会を目指すことの大切さをお示しくださいました。(「ずっこけることのできる人は、ぎすぎすした社会にゆとりをもたらす上等な人」との数学者の森毅の言葉を想い起こします。)横山先生は、この暴力に満ち溢れる世界の中であっても、粘り強く、平和を作り出してゆくことの尊さについて、そして、そのためにまずは自分が変えられてゆくこと(自身の発想の転換を含めて)が肝要であることをお伝えくださいました。そして、力をもってではなく、自らの弱さをもってこそ、世界を祝福の場に変えてゆくことができることを、最後にみんなで行った「負けるが勝ち」のじゃんけんゲームを通して、お示しくださったように思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「みんなちがって、みんないい」 敬和学園大学学生寮(向山寮)寮監 菊地 恵美香 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講演 「佐渡ピース・キャンプの豊かさ」 日本基督教団 新潟地区世界宣教委員会 日本基督教団新潟教会 牧師 神﨑 典子 先生

日本基督教団 新潟地区世界宣教委員会 新潟YWCA会長 横山 由美子 先生

<参加学生の感想>
感想1)人々が集まる共同体を体として捉える考え方が印象に残りました。体の部位にもいろいろあるように人間も同じでいろいろな人が集まっているという考え方がいいなと思いました。体の部位が欠けたらできないことがあるように、人との関係も様々な人が集まっているからこそ、たくさんの考えを知れたりすると思います。共同体では、自分と違う人がいるからこそ共同体で生活する意味があると思いました。弱さを含めたすべてが自分の中の宝物であるという聖書の考え方が素敵だなと感じました。自分の弱さも自分のものであるとして大切にしていきたいです。
感想2)佐渡ピースキャンプの豊かさというテーマについて話を聞き、私はこれまで考えていた豊かさの意味が少し変わりました。以前は、豊かさとはお金があるとか、便利な物に囲まれて生活することだと思っていました。しかし、講演を通して、本当の豊かさとは、人とのつながりやお互いを思いやる気持ち、安心して暮らせる環境、そして平和な社会の中で生活できることなのだと学びました。特に印象に残ったのは、人は一人では生きていけず、周りの人との支え合いによって生活が成り立っているという話です。自分とは違う考え方や価値観を持つ人と出会ったときでも、相手を否定するのではなく、まずは話を聞き、理解しようとする姿勢が平和につながるという言葉が心に残りました。普段の生活では、自分の考えだけを優先してしまうことがありますが、相手の立場に立って考えることの大切さをあらためて感じました。

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