木を育てるように(2代目学長 新井明)

2005年3月18日号[2005-03-18]

ある学生から「転科願」が提出された。読んでみると、昨年の中越災害の折に、「何度かボランティア活動を体験しているうちに、人の役に立ちうるということに幸いを感じ、人のお世話や助けにつながる職業に就くことを考えるようになりました。大学にいる間に多くの教養を身につけ、将来社会に貢献したいと思います」とあった。
一読、感銘を禁じえなかった。敬和学園大学は、そもそもボランティア精神の涵養に重点をおいて若者を教育してきた。だからどの学科にあろうとも、その基本方針に違いはない。しかし、この学生の場合、中越での実体験をとおして、無報酬の「愛の行為」が、苦しむ人びとに、どれほどの純な感謝と喜びの思いをかきたてるものか、その目で目撃した。その結果、 学生生活の過程でひとつの転換を決意したのである。
災害はなくていい。しかし災害は人びとに、教訓をもあたえてくれるものである。「闇の中から光」を見分けてゆこう。(新井 明)

ページトップ

メールを送る

このサイトについて | 個人情報について | ソーシャルメディア・ポリシー | 採用情報 | 教職員ポータル