学長室だより
2006年5月26日号
4月は入学の季節。敬和学園大学では新入生歓迎公開学術講演会なるものを催し、外部から講師をお招きする。今春は小塩(おしお)トシ子先生にお出でいただいた。横浜のフェリス女学院大学の名誉教授でいらっしゃる。シェイクスピアや、広く英詩におくわしい先生である。
「わたしの心は躍る/ 空に虹を見るとき」。ワーズワスの有名な詩である。心が「自然への敬虔さ」に結ばれて、「子どもこそおとなの父」なることがわかるとき、ひとは創造的人生の第一歩を踏み出すことになる。無垢と謙虚が人生によろこびと豊かさを約束する。先生のご講演のタイトルは「心を高くあげよう」であった。
あらかじめ申し込みをおこなった方がた以外は入場をお断りするほどの入りであった。新入生が一般の社会人といっしょに、深い感銘に浸った時間であった。 大切な一人一人よ、「心を高くあげよう」。そして、与えられた人生を羽ばたけ!(新井 明)